院長の休日

あと何年生きられるか?

 平成21年8月11日に、
 さくらんぼさんからいただいたコメントです。
 若い時は考えませんでしたが
 50歳を過ぎると
 あと何年生きられるか、
 自分はいったい どう生きてきたのか、
 とか考えるようになりますよね、先生・・・
 亡くなって49日目に三途の川を渡り
 生前の行いを鏡に写しだされ
 天国から地獄まで何段階かにわけられると聞きました。
 49日までは 亡くなった方の魂は家の回りにいるそうです。
      ■         ■
 ほんとうに…
 考えるようになります。
 特に、親しい方が亡くなったり、
 自分と同い年の知人の訃報を聞くと…
 考えてしまいます。
 私は不信心なので…
 仏教のこととか…
 お盆とか…
 あまり詳しくありません。
      ■         ■
 神様を信じていないことはありません。
 神道でも、
 仏教でも、
 キリスト教でもありません。
 結婚式はホテルの神社でしたが…
 初詣に行く以外は、
 厄払いでお世話になる程度です。
 困った時だけ、
 『神様…』では、
 神様にも見放されますね。
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 信仰のことは詳しくありません。
 他の職業よりは、
 人の死と直面することが多いのが、
 医師や看護師などの医療関係者です。
 どんな死に方をしたいか…?
 と聞かれたら…
 人工呼吸器も、
 気管内挿管もいりません。
 苦しまないように、
 麻薬などを上手に使ってください。
 とお願いすると思います。
      ■         ■
 自分はどう生きてきたか?
 という記録を残すために…
 この日記を書いてます。
 いつの間にか…
 1,000件を超えました。
 私の形成外科に対する想い。
 私の医療に対する考え方を、
 少しでも書き留めるために、
 毎日書いています。
      ■         ■
 家内は、
 日記の中だけいい夫ぶり
 に腹が立つので、
 日記は読まないそうです。
 今、読まなくても…
 私が死んでからでも読めれば… 
 退屈しのぎになると思っています。
 30年前は♡最高♡と思っていたのに…
 人生なんてこんなものです。
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 昔は…
 開業医の先生は、
 裕福で…
 患者さんから信頼されて…
 最高なんだろうなぁ~?
 と思っていたのですが、
 実際にやってみると大変なものです。
 私の労働時間は一ヶ月250時間以上です。
 メールの返事が深夜のこともザラです。
 楽しいこともありますが、
 辛いこともたくさんあります。
      ■         ■
 日記にコメントをいただいたり、
 私の考えにご意見をいただいたりすると、
 やっててよかったと嬉しくなります。
 あと何年生きられるか?
 今の私にはわかりません。
 毎日まいにちを精一杯がんばっています。
 患者さんに対しては、
 最高の手術を提供しようと努力しています。
 天国へ行く前に振り返った時に、
 人間として…
 恥ずかしくない人生を送りたいと考えています。

“あと何年生きられるか?”へのコメント

  1. まみ子 より:

    人生辛い事は7割、楽しい事は3割だと言われています。
    でも人は辛い事は忘れようとする作用があるので・・・楽しい事を覚えている方が多いみたいです。
    楽しい事ばかりの人生だと人として成長しないので、辛い事も必要なんでしょうね。私も悔いのない人生を送っていきたいと思います。

  2. 函館の看護師 より:

    あと何年生きられるか?
    考えることがあるだけ余裕があると思います。

    私は病気になってから今すぐ命にかかわる病気ではないですが、あと何年生きれるか?考えることをやめました。

    病気が進行する何日か前まで朝7時から夜22時まで日勤をして、新人の研修報告書のコメント書きを自宅に持ち帰り、夜勤では夕方出勤しても帰るのは次の日の昼過ぎ、家事をこなし、買い物をこなし・・・
    良くやってたと本当に驚きます。
    それが何日かの間にあっという間に自分で起き上がれなくなり、先生のブログを書くのも腕が上がらない。
    いつもなら数分で書き終わる日記のコメントも30分以上かかりました。
    今も自分ひとりでできないことがたくさんあります。

    その間にたくさんの人に支えられ。
    もちろん先生。まみこ師長、のだめさん、夫、たくさんの人が私を支えてくれました。もちろんこのブログにコメントを書くことがリハビリにもなりました。

    私よりずっと悪い人、余命が限られている人沢山いらっしゃいます。
    そんなこともあり、この8ヶ月間の間に、未来を見ることをやめました。
    未来を望んだり、老後をどう過ごそうか考えるより毎日今、生きることが精いっぱいです。今日何をしているかが重要に思えるのです。

    大げさなことと思われる方がほとんどに思いますが、私にとって病気になったことは、人間として、そして看護師として成長させてくれています。

    正直、先生のブログのコメントが「今日はお休みしようかな?」って時もあるんですが、先生が更新するのを見ては「私も頑張ろう」と心を動かされています。

    私の人生はちっぽけで名前が残る人生ではないでしょう。
    でも先生は、たくさんの患者さんの心に残る素晴らしい職業を持ち、優しい医師です。たくさんの患者さんや医師に名前を知られて、感謝されていますよ。

    つらい時のほうが多いと思いますが、何年ブログを書こうか?よりも毎日、今日も更新しようと思って頑張ってほしいのです。

    あと私の経験ですが、母が亡くなり、日記を何年も残してくれたんですが、今まで読んだことありませんでした。
    毎日あったことより、夕食の献立だったり、天気だったり書いてあったんです。
    あと子供を一人で育てたことがとてもつらかったと書いてありました。

    先生の奥さまやご家族のためにもブログが残ることはとても良いことだと思います。
    今は、わかりませんが、いつか絶対に「残してくれてよかった」奥さんが思われる日が絶対にくると私は思います。

    少なくとも私は先生のブログのおかけでパソコンがまた打てるようになりました。

  3. 西村マサミ より:

    はじめまして。先生の日記毎日楽しみにしています。今実家に帰省しています。母から自分の葬儀についてを聞かされました。父が脳梗塞になり3年介護の日々を送る母からまさか葬儀の話をされるなんて。 少し凹みました。子供に迷惑を掛けられないと言う母に老いを感じつつも生きているのが当たり前の様に流れていく日々となかなか実家に帰れない現実に歯がゆさを覚えました。母は今年60に父は66に私は36になります。向きあわなければいけない現実に戸惑うばかりです。

  4. ユキ より:

     私は毎日の出来事を後で振り返れるように日記をつけています。ブログではなく、「5年日記帳」です。(今日の日記を開くと5年分の日記が見れるようになっています。) 日記を書き始めて10年ぐらいになりますが、始めたきっかけは仕事などのストレスで…自分自身を見失い、鬱のような状態になったからでした。「書く」事で自分に見えていない「何か」が見えてこれば…と願い書き始めたのでした。しかし今では…ついつい三日坊主になり、後で3日分…1週間分をまとめて書いたりしています。(今も自分の日記を書く前にコメントを書いています。)
     私は本間先生にお会いした事はないですが、ブログを通して色々な事を教えて頂きました。私の場合はまず、毎日しなければいけない事をきちんとするという当たり前の事をきちんと出来る様に頑張ってみようと思います。

  5. さくらんぼ より:

    人も50歳を過ぎると親の死や 同級生の死、不慮の事故死した後輩など いろんな死に直面し、自分と重ねあわせてしまいます。
    我が家は曹洞宗、主人の実家は真言宗、私の妹のところは一向宗で、それぞれ仏教でも 違います。義父の葬儀の時に真言宗の僧侶がいろんな話をしてくださいました。あの世に行くまでの話です。 この世との未練を断ち切り あの世に行くのが死後、49日目です。三途の川も 生前の行いによって 船・川の中を渡る・濁流を渡るに分けられ、渡り終えると番人のおばあさんが 生前の 行いを鏡に写して どこに行くか決める。嘘をついても 鏡が写しだすのでだめなのだそうです。先生は多くの患者さんを助けて来られたので大丈夫ですよ。
    でも今は90歳まで生きられますから 先生 あと40年は頑張ってください。
    荻野先生がいらっしゃるうちにぜひ山形へもいらしてください。

  6. らずべりー より:

    先生頑張って長生きして頂きたいです。
    色々苦労はあっても頑張っていれば回り巡っていい事があると思います。過去→現世→未来が繋がっているとしたら、行いとか姿勢とか未来に繋がるのかなぁって。

  7. びわ より:

    はじめて書き込みさせていただきます。
    9月に眼瞼下垂の手術でお世話になります、長崎の者です。
    今年57歳になる母が11日に腸閉塞が原因で緊急入院したので
    毎日病院によってから仕事に行っているのですが、
    病院のベッドで点滴のチューブを繋いで眠っている姿を見て、
    今まで考えもしなかった親の「死」というものを初めて感じました。
    「あと何年生きられるか」、生きてもらえるか。
    何をしなければならないか、何をしてあげられるのか…。
    女手一つで兄妹を育ててきた強い母ですが、それだけ無理もしてきています。
    先生の毎日の大変さを思うと、私はまだまだ母にも自分自身にも甘えているのだと痛感します。この人の子どもとして恥ずかしくない人生を送りたいです。

  8. さくらんぼ より:

    七月に 朝 「おはよう。さくらんぼさん。今日も 一日がんばろう」と畑で声をかけてくれた 私たちの一番若い 後継者が その日の昼 事故死しました。 レスキューが来るまでそばに いました。 順番が違う死・・ 待ってはくれない果樹の成育・・
    年老いた その方の父母は これからどうするか 決断を迫られました。息子のために 一生懸命 手伝ってきたのに気力をなくされ すべてを手放す事にされたのでした。 新しく建てた家、あとはお嫁さんを迎えるだけでした。 ご両親の姿を見るたびに あ〜 自分が どれくらい生きられるかわかるのなら もっと話しておきたいことや してあげたいことも あっただろうにと くやしくなります。毎日をせいいっぱい生きる事は大事です。だだ 私のみじかに起きた事故で あとどれくらい生きられるかわかったなら・・と思っただけです。 これから首に氷を巻いて ブドウのハウス剥しします。あまりに暑いので午後はバイトの方二人2時〜6時まで頼んでいます。今日も頑張ります。

  9. 函館の看護師 より:

    >さくらんぼさんへ

    そのような気持ちになったのですから、今できることを沢山してください。
    伝えたいことを沢山伝えてください。

    命は限りがありますが、命の期限はだれにもわかりません。

    大切な旦那さまや息子さんのためにも、明日しようではなく、今日伝えられることを伝えてください。

    私の書いたコメントはそういう意味ですよ。(決して否定したわけではありません)

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