医学講座

第45回日本熱傷学会(北九州)②

 今日の小倉はいいお天気です。
 今年の日本熱傷学会会長は、
 産業医大形成外科の安田浩先生です。
 形成外科医の間では、
 知らない人がいないくらい有名な先生です。
 まじめで、
 患者さんに優しい先生です。
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 ネットで安田先生を検索すると、
 時事メディカルがヒットします。
 日本形成外科学会専門医、
 日本熱傷学会認定医、
 日本褥瘡学会認定師の資格を持つ創傷治療の名医として知られる。

 …と紹介されています。
 その通りです。
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 医師プロフィール
1984年 産業医科大学医学部卒業、産業医科大学皮膚科研修医、以降産業医科大学で皮膚科を、金沢医科大学で形成外科を研修。
1988年 金沢医科大学形成外科助手
1991年 産業医科大学皮膚科助手
1995年 医学博士取得
1998年 同講師
2003年 同助教授
2005年 産業医科大学病院形成外科診療科長
2007年 呼名変更で准教授
2014年7月 産業医科大学病院形成外科診療教授

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 安田先生は産業医大をご卒業になり、
 産業医大で皮膚科を研修されたのち、
 金沢医科大学で形成外科を研修されています。
 金沢医科大学形成外科は、
 日本の形成外科では最も伝統のある教室の一つです。
 私も何度も学会で金沢に行っています。
 安田先生の形成外科の師匠は、
 日本形成外科学会理事長を歴任された川上重彦先生です。
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 安田先生のように、
 最初に皮膚科に入ってから、
 形成外科医になった先生がいます。
 私の恩師の大浦武彦先生も、
 北大皮膚科で大学院を卒業されています。
 産業医大は皮膚科と形成外科が仲よしです。
 とてもいいことだと思います。
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 今日の学会で印象に残ったことです。
 たくさんの発表がありましたが、
 私の目にとまったのは、
 看護師さんのポスターによるご発表です。
 広範囲熱傷で救命できず、
 お亡くなりになった熱傷患者さんに、
 エンゼルメイク
 …という死化粧をする方法です。
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 広範囲熱傷で顔面が高度に損傷された方は、
 いくら腕のいいおくりびとでも、
 元の顔に戻すのは難しいです。
 発表者の前橋赤十字病院の看護師さんは、
 院内の研究グループで特殊なお化粧方法を開発されました。
 看護師さんらしい、
 とてもいいご発表だと感激しました。
 他にもいい発表があったので明日以降にご報告いたします。

“第45回日本熱傷学会(北九州)②”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    学会、お疲れ様です。

    エンゼルメイクというのがあるのですね。
    火傷の顔は見るのは忍びないです。

    やはり遺族としては出来るだけ綺麗な顔で
    最期を見送りたいものです。

    とてもありがたい発表です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。重症熱傷で顔面もⅢ度熱傷になると悲惨です。熱傷患者さんに慣れた看護師さんならではのご発表です。エンゼルセットというのが死後の処置に使う物品のセットのことです。看護師さんの間ではふつうに使う言葉です。エンゼルメイクははじめて聞きました。優しい看護師さんならではのご発表だと感じました。

  2. えりー より:

    お天気に恵まれた学会ご出席と
    なり良かったですね。
    まじめで患者さんに優しい先生、
    この上ない良いお医者さまですね。
    安田浩先生と出会えた患者さんは
    幸福なことだと思います。
    皮膚科と形成外科は強い繋がり
    があるのですね。
    死化粧はエンゼルメイクと
    呼ぶことは知りませんでした。
    亡くなられた方に最後まで尊厳を
    大切してさしあげることは
    故人やご家族にとっても、
    あたたかな気持ちになると
    思いました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。日本熱傷学会はまじめで勉強家の先生がたくさん出席されます。看護師さんも出席されます。リハビリの先生(理学療法士や作業療法士)も参加されます。正直な話し、私は美容外科学会より熱傷学会が好きです。

  3. さくらんぼ より:

    エンゼルメイクはおくりびとが化粧するのとは違い顔に損傷があるご遺体にされる化粧でしょうか?妹の娘の時は私が、父の時は痙攣がひどく口が血だらけになり看護師さんが薄化粧をしてくれました。皮膚科とは仲が良いのですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。そうなんです。顔面のⅢ度熱傷ではふつうのお化粧ができません。前橋赤十字の看護師さんは特殊な機会とメイク道具を使ってとても上手に死化粧をしていました。私が昔担当したⅢ度熱傷の患者さんにもしてあげたかったと思いました。

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