医学講座
アビガンが使えない理由
今日は2020年4月28日（火）です。
私の周囲では、
岡江久美子さんのご逝去で、
ショックを受けている人がたくさんいます。
今朝のTVでは、
有名人がアビガンを投与してもらって、
奇跡的に回復した
死ぬかと思った
…と動画で語っていました。
■ ■
アビガンが使えない理由について、
もう少し詳しく解説します。
アビガンは日本で製造されている薬です。
新型コロナウイルスに使うと、
効果があると言われています。
実際に、
日本でも、
海外でも使われています。
■ ■
残念なことは、
正式に認可された薬ではありません。
治験薬ちけんやくです。
臨床試験に参加している医療施設だけが使えます。
患者さんの同意を取って、
承諾をいただいてから投与します。
私は北大形成外科の時に、
コラーゲンの臨床試験を担当しました。
■ ■
臨床試験りんしょうしけんとか治験ちけんは、
薬の有効性と安全性を確かめるために行います。
ある程度数の患者さんに投与して、
その結果をまとめて、
厚生労働省が認可して、
薬価が決まって、
はじめて市場に出回ります。
これに時間がかかります。
■ ■
今回の新型コロナで、
たくさんの人が亡くなっています。
私は国の方針が悪いと思います。
病気は、
早期発見早期治療です。
自宅待機で様子をみているうちに、
重症化して亡くなったら、、、
ふつうは訴訟になります。
■ ■
新型コロナがこれだけ問題になっているので、
アビガンを認可して、
かかりつけ医が投与できるようにすべきです。
そうすれば、
岡江久美子さんは亡くならなくてもよかった可能性があります。
私の院長日記を読んでくださった、
マスコミの方に、
ぜひとも取り上げていただきたい話題です。
“アビガンが使えない理由”へのコメント
コメントをどうぞ
アビガンを投与してもダメだったのだと思いましたが、悔いが残りますね。どこの病院、医院でも使えたら岡江久美子さんも助かっていたかもと聞いたら改めて国に怒りを覚えます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。エライ人だけがPCR検査を受けられるのも変です。医師の裁量でPCR検査もアビガンの投与もできるのがいいと思います。治験も今までのやり方を変えて認可すべきです。非常事態なんですから。
アビガンが使えた人、使えない理由そうなのですね。
いつもわかりやすく教えてくださってありがとう
ございます。知人が皮膚疾患の
治験に参加しています。臨床試験に参加している
病院を探して受診するのが良いのでしょうか。
岡江久美子さんにも使ってほしかったです。
早急にかかつけのお医者さまが投与できる
ようになり救える命を助けてほしいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。今の新型コロナのPCR検査やアビガン投与は制限があります。今のやり方でいいと思っていない医療関係者は多いと（私は）思っています。検査方法や治療方法が変わると亡くなる方が減る可能性があると思います。手術前検査に新型コロナの検査を求めている学会もあります。
アビガンを使えるか使えないかで
命運がかかりますね。
なんとかかかりつけ医でも使えるように
なって欲しいです。
岡江久美子さんは本当に残念でした。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。岡江久美子さんのかかりつけ医の先生が何とかしてあげたいと思っても、今の国の制度では限界があります。ほんとうに残念です。
やっと接続できました。すみませんでした。検査は国で全額出して欲しいです。10万はそれに使ってください。
米沢市の開業医は二回陰性で、自分でレントゲンを撮り肺炎の影があったので3回目の検査をしたら陽性とでたそうで初期になんでわからないんでしょう？
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。PCR検査自体が難しいそうです。初期に陰性でも陽性化することもあるようです。主治医の判断でアビガンを投与できたらと思います。