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札幌再開発_相次ぐ計画見直し

 今日は2023年9月9日(土)です。
 北海道新聞朝刊の記事です。
 札幌再開発 相次ぐ計画見直し 建設費高騰し人手不足も 新幹線延伸、ラピダス進出で工期集中フォーカス
 札幌中心部の再開発で、当初計画を修正する動きが顕在化してきた。札幌西武跡地の複合ビルではホテル誘致を断念。JR札幌駅南口の複合高層ビルは規模縮小などを視野に検討され、ホテル新築の無期限延期に踏み切る動きもある。背景にあるのは、資材価格や人手不足による人件費の高騰だ。2030年度末予定の北海道新幹線延伸と相次ぐ大規模再開発、ラピダス(東京)の半導体工場建設という過去に例のない大型工事の集中で、開発が見直しを迫られる想定外の事態に陥っている。
 「建設コストは新型コロナウイルス禍前から3~4割上がっており、大規模な工事ほど当初想定していた金額との隔たりが大きい。これから着工する計画はどこも必死で費用圧縮の協議を進めている」。札幌の不動産関係者は、コストが急上昇する前に立てられた各種建設計画の現状をこう説明する。
 建設物価調査会(東京)によると、札幌の8月の建設資材物価指数(2015年=100)は過去最高の134.2。4月に札幌の組合が過去最大の約3割の値上げに踏み切った生コンクリートを始め、円安などの影響で鋼材や設備機器なども高騰しており、直近3年で30ポイント近く押し上げられた。
 人手不足も深刻だ。北海道労働局によると、7月時点の札幌圏の建設・土木作業員の有効求人倍率は7.33倍で、全職業平均の0.93倍を大きく上回る。鉄筋工事を請け負う丸正誠伸興業(札幌)の熊谷誠一社長は「請負単価は人材確保に必要な賃上げ幅に追いついておらず、担い手がいないので工期を延ばすしかない」と漏らす。
 大型案件の計画修正が相次いでいる。札幌西武跡地(中央区北4西3)では、家電量販大手のヨドバシホールディングス(HD、東京)などでつくる再開発準備組合が当初、低層階を商業施設、中層階をオフィス、上層階をホテルとする地上35階地下6階のビルを計画したが、ホテル誘致を断念した。当初約1千億円と見込んだ建設費が、3~4割程度の超過は避けられない状況となったためだ。計画の見直しでホテルより建設費を抑えられ、安定した収益を見込めるオフィスの割合を増やし、上昇したコストの回収を早める狙いがあるとみられる。
 北海道新幹線の新駅と接続するJR札幌駅南口の地上43階地下4階の複合ビル(北5西1、2)でも、当初約2500億円を見込んでいた事業費が1千億円単位で膨らむ可能性が浮上。事業主体のJR北海道が設計と施工を担う清水建設(東京)と工期延長や規模縮小も視野に計画見直しの協議に入っている。
大型計画が続々
 ホテルオークラ札幌跡地(南1西5)でホテル新築を計画していた不動産大手の三菱地所(東京)も「事業性が見通せなくなった」(関係者)として、昨年11月の着工を延期しており、再開時期は未定だ。
 ほかにも2030年に向け、札幌中心部では大型計画がめじろ押しだ。大通西4街区では、地上34階地下3階の複合ビルが2028年完成予定。昨年閉館した北海道ビルヂング跡地(北2西4)では、三菱地所が複合ビルの2025年度の完成を目指しているほか、4丁目プラザ跡地(南1西4)やピヴォ(南2西4)など、大型商業施設跡の再開発も控えている。
ラピダスも着工
 一方、今月1日にはラピダスが1棟目の次世代半導体工場の建設を千歳市で開始し、急ピッチで進める工事には、最大で1日4千人の作業員を投入する見通しとなっている。
 大手ゼネコン幹部は「(ラピダスの工事に)札幌の人材が奪われることは間違いなく、人手不足はさらに加速する」と指摘した上で、「まだ表面化していないが、既に複数のプロジェクトで計画修正や凍結が話題に上っている」と明かす。
 不動産市場に詳しいニッセイ基礎研究所(東京)の吉田資主任研究員は「人手不足や資材高騰の影響は隣接都府県から人材を集めにくく、工期の集中が顕著な札幌でいち早く顕在化した」と述べ、今後全国にも波及すると指摘。2024年4月から建設業でも時間外労働に上限規制が適用される「2024年問題」を受け、工期延長などの動きはさらに加速すると予想している。(高橋祐二)


(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 建設費が3~4割も上がるのは大変なことです。
 道新の記事にある計画変更は当然のことです。
 私は札幌市民が泊まらない超高級ホテルより、
 オフィスビルにしてもらって、
 コールセンターでも、
 企業でも進出してもらうのが、
 札幌市民の雇用が増えていいと思っています。
 ラピダスができるのでIT企業に来てもらい、
 たくさんもうけてもらって、
 法人税を払っていただきたいです。

“札幌再開発_相次ぐ計画見直し”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    大した雨が降らない毎日で毎日30℃以上あり困ったことになっています。
    建設費とか高騰しているのはどこも同じですが、果実の値段は変わりないので収入が減ります。今年のように暑いと半数以上ミソになりますますダメです。今年は朝収穫して午後他県に届けています。
    どの業界も大変ですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。雨が降らず、高温が続いて困ったことです。雨乞いの踊りを踊りたいくらいです。半数もミソになるなんて今まで聞いたことがありませんでした。果物の値段は変わらないのですね。保険診療の診療報酬も変わりません。大きな病院で電気代やガス代が上がったところは大変だと思います。経営努力にも限界があります。国に何とかしてほしいです。

  2. なっちゅん より:

    建設費が3~4割も上がるのは
    大変なことですね。

    工期が集中してる事も
    関係してるのですか。

    超高級ホテルは私には縁がないので
    オフィスビルにしてもらった方がいいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。札幌市民にとっては、超高級ホテルよりもオフィスビルになって雇用の場が増えるのがいいと(私は)思っています。うちのような保険医療機関は、賃料が高いビルに入ることは無理です。工事が中断して、これから立て直すビルも心配です。

  3. えりー より:

    建設費の高騰、人手不足、 
    どう考えても以前の計画通りに
    すすめるのは難しいと思います。
    先生のおっしゃるように
    ホテルよりも働ける場所をつくる方が
    良いと思いました。
    これから北海道そして札幌が
    どうなっていくのか気になります。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。建築費の高騰で庶民の夢のマイホーム建築が減っているようです。私が子供の頃には北海道に炭鉱や北洋漁業の基地などの産業がありました。今は炭鉱は閉山し北洋漁業も大変です。ラピダスの半導体工場建設でIT企業などが来てくれるといいと思います。超高級ホテルよる働ける場所が増えるのがいいと(私は)思っています。

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