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マスコミからの取材

日記をつけてよかったなぁ~と思うことの一つにマスコミからの取材があります。
 拙い(ツタナイ)日記でも、毎日書いてUPしていると、マスコミ関係の方の目に留まることがあります。
 営業目的ではない、読者に正しい情報を伝えるために取材を受けると嬉しくなります。
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 平成19年6月9日に書いた、加湿器によるヤケドは、私がマスコミに直接訴えたはじめてのケースでした。
 毎年、この時期になり、電気店で加湿器が販売されるようになると、当時のことを思い出します。
 スチーム式加湿器や炊飯器から出る水蒸気は危険です。
 まさかと思いますが、ヤケドで指が曲がってしまい手術が必要になります。
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 私は、帯広厚生病院形成外科に在職中に、この加湿器によるヤケドを発表しました。
 医師は、学会発表をすると、その発表を論文として投稿し学会誌に掲載されます。
 ところが、学会誌は専門誌のため、書店では販売されず、学会員と大学図書館程度にしか頒布されません。
 いくら学会誌に、『スチーム式加湿器は危険です』と論文を書いたところで、国民の目にはとまりません。
 スチーム式加湿器によるヤケドは、学会誌には論文を書きませんでした。
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 札幌医大に赴任してからも、スチーム式加湿器でヤケドをして、指が曲がってしまった子の手術をしました。
 その子のおばあちゃんが、
 『本当に子供に悪いことをしました』
 『私は、加湿器から出る湯気で子供がヤケドをして、指が曲がってしまうなんて、考えもしませんでした』
 といわれたので、これは何とかしないとダメだと考えました。
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 東京で行われた、日本熱傷学会で発表しました。
 学会の取材にマスコミの方が来ることもありますが、世界的な大発見でもない限り新聞で取り上げてはくれません。
 私は学会へ出発する前日に、各新聞社のHPからアドレスを探し、こんな発表をするので取材してくださいとメールを出しました。
 一番早く取材にいらしていただいたのが読売新聞社でした。
 私は学会場のホテルで取材を受け、資料を読売の記者さんにお渡ししました。
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 最初の記事は、私が発表した日の夕刊(全国版)に掲載されました。
 その後、朝日新聞が日曜版の記事として取り上げてくれました。
 朝日の記事を読んでくださった、国民生活センターの方が調査をしてくださいました。
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 国民生活センターで取り上げてくれて、スチーム式加湿器の危険性を啓蒙(ケイモウ)してくれました。
 その結果増えたのが、ハイブリッド式加湿器と気化式加湿器です。
 気化式加湿器でしたら、熱くなることもなく、小さな子供さんがいらしても安全です。
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 昨日は醜形恐怖症についての取材を受けました。
 醜形恐怖症は、北海道大学精神神経学講座の小山教授から直接お電話をいただき、当院としても積極的に取り組むことにした経緯があります。
 私が醜形恐怖症に取り組むのは、7月24日に書いた、一人の若者の死のためです。
 私が手術をしたのではありませんが、医師として自分がかかわった人が亡くなってしまうのは残念で、一番心に残るからです。

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