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ミシュランと焼き芋
平成19年12月7日(木)朝日新聞朝刊への投稿-ひととき-からです。
ミシュランと焼き芋
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夫がさっそくミシュランガイド東京版を買ってきた。
せっかく東京に住んでいるんだから三ツ星レストランに行かない手はないと言う。
1回は行ってみたいねと相づちをうちながら、フランスの古城にいるような雰囲気というレストランの写真に見入った。
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この豪華なシャンデリアの下で、メタボな夫としばらく美容院もごぶさたな私と、緊張しいの娘とキレやすい息子がフレンチを食べる?
お父さんはおならで退場かも?
粗相があったら飛んで行けるよう、お店の人がすぐ後ろで見張っているんじゃない、と皆で大笑い。
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ページをぱらぱらめくると8万円という数字が目に入った。
1人1食分の金額だ。うちの1ヵ月の食費より多いじゃない。
だれがこういう店に行くのかねえ、どうすれば8万円なんて数字が出てくるんだろう、と侃々諤々(カンカンガクガク)。
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なんだか腹がたって夕食のカレーをしゃにむに食べた。
実家から送ってきた大きいジャガイモや、生協から届いた素性の確かそうな豚小間を使った小細工なしのカレーだ。
「おいしかった。ごちそうさま」と娘が席を立った。
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早食いの夫はとっくにカレーを食べ終わり、ちょっとだけと言って焼き芋をほおばっている。
「ミシュラン片手に焼き芋か」と夫がため息まじりにつぶやいたので、ふきだしてしまった。
(東京都板橋区 パート 51歳)
(以上、朝日新聞より引用)
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私は美食家ではありません。今日の夕食はアジの干物でした。
私は和食が好きで、油が多い食べ物はどちらかというと苦手です。
今日のアジはとても美味しくいただきました。
8万円のレストランは行ったことがありませんし、行く気もありません。
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ミシュランの三ツ星は、東京で外国人を接待するのに良いレストランだという評判を聞いたことがあります。
私の贅沢は、鮓佐というおすし屋さんへたまに行って、ご主人とお話しをしながら、美味しいお鮨をいただくことです。
フレンチも嫌いではありませんが、一人一万円でも‘高い’と思います。
私は貧乏舌なのかもしれません。大学生協の食堂でも十分に美味しいと思います。ミシュランのお店には行けません。