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テスト80点でコロッケ2個
平成20年4月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
ひと
80点取った高校生におまけするコロッケ店主
森島豊(もりしまゆたか)さん(79)
岐阜県御嵩(みたけ)町の店先に
「テスト80点以上にコロッケ2ヶ呈上」の「檄」。
近くの高校の先生が「生徒が勉強しない」と嘆くのを聞き、
6年ほど前から、
80点以上の答案を持って買いにきた生徒に、
1枚で2個おまけしている。
今春も女子生徒が大学の合格証を持ってお礼に来た。
■ ■
終戦直前、特攻隊に志願した。
出撃した仲間を思うと、若者がかわいくて仕方がない。
おまけの最多は20個。
成績の良かった子だけでなく
一緒に来た子が寂しそうにしていると
「がんばれや」と気遣ってその子にもおまけする。
「おじさん、太っ腹やね」
「生意気言うな」。
笑いが広がる。
■ ■
かっぽう着の下はワイシャツとネクタイ。
制服のネクタイがだらしない生徒を
「何のためにネクタイしとる」としかりつける。
「そんなんじゃコロッケ売ってやれん」。
厳しい言葉にも愛がある。
「先生が強いこと言うと、クビになる時代。
代弁してるようなもの」
■ ■
18年前から1個40円。
黒コショウの利いたピリ辛味が受け、
客が絶えない。
店を継ぐはずの長男は20年前、
交通事故で32歳で亡くなり、
最愛の妻にも7年前に先立たれた。
■ ■
自身もがんで胃と大腸を切除した。
店は一代限りでたたむつもりだ。
日本新聞協会に寄せられた
「読んで幸せになった」
記事1万点から
2007年度の
「ハッピーニュースパーソン」に選ばれ、
3日表彰された。
「開店から40年以上。私こそ、お客さんから幸せをもらってきた」
文・高木文子
写真・恵原弘太郎
(以上、朝日新聞から引用)
■ ■
森島豊さん(79)
朝日新聞より引用
■ ■
檄
高校生諸君
毎日勉学精励
ユタカの店は悦んで居ます
そこでテスト八十点以上(一科目)に
コロッケ二ヶ呈上
一生懸命頑張ってネ…
■ ■
ニコニコしたおじさんの横には、
こう書いてありました。
この新聞記事を読んで、
ほのぼのとした幸せな気分になれました。
「読んで幸せになった」
記事にぴったりです。
■ ■
岐阜県まで、コロッケを食べに行きたくなりました。
昨日の帰りに、コロッケを買って帰りました。
(夜、20:00過ぎだったので割引でした)
黒コショウの利いたピリ辛味ではありませんでしたが、
この新聞記事に載っていた、
森島豊さんのことを想って食べました。
息子さんを、交通事故で亡くし、
奥さんにも先立たれて、
まだ79歳でお元気なのは、
高校生やお客様から元気をいただいているのでしょう。
■ ■
自分が若い時には気づきませんでした。
若い人と接していると元気をいただきます。
私にはとても真似できそうにありませんが、
79歳で現役は素晴らしいことです。
自分も、このコロッケ屋さんのようになりたいと思いました。
いつまでもお元気でコロッケを作ってください!