医療問題
第17回日本熱傷学会北海道地方会
昨日(2010年11月6日土曜日)、
札幌市教育文化会館で、
第17回日本熱傷学会北海道地方会が開催されました。
今年の2月27日が第16回でした。
最近は毎年2月に開催されていました。
札幌の2月には…
大雪による飛行機や列車の運休という、
思わぬアクシデントがあります。
■ ■
今回から毎年秋に変更されました。
昨日は晴れのよい天気でした。
帯広からまみ子師長さんも、
参加してくださいました。
昨日の学会で一番印象に残ったのは、
札幌医科大学、救急・集中治療部、
前川邦彦先生のご発表でした。
■ ■
札幌医科大学高度救命救急センターでは、
多剤耐性緑膿菌のため…
2年間も熱傷患者さんの治療ができませんでした。
そのため…
前回の熱傷学会では、
札幌市内で大やけどをした子どもさんを
東京まで搬送して救命した事例が報告されました。
■ ■
その後…
朝日新聞社がこの問題を取り上げてくれました。
その結果、
2010年3月29日から、
札幌医科大学高度救命救急センターが、
熱傷患者さんの受入を再開しました。
北海道の熱傷治療の専門家は、
この受入再開でほっとしています。
■ ■
前川邦彦先生のご発表は、
多剤耐性緑膿菌の発生を、
統計学的に解析した立派な発表です。
国際学会で発表できる内容でした。
札幌医科大学高度救命救急センターは、
おそらく…
日本で一番、感染症対策が進んだ、
クリーンな高度救命救急センターになりました。
■ ■
前川先生のご研究により、
多剤耐性緑膿菌を発生させない、
抗生物質の使い方。
抗菌性外用剤の使い方がわかりました。
おそらく、
この札幌医大方式が、
熱傷治療の世界標準になると思いました。
■ ■
多剤耐性緑膿菌という、
目に見えないばい菌と闘い、
見事に感染対策を確立された、
札幌医科大学高度救命救急センターは、
素晴らしい施設です。
何年もの間、苦闘され、
日夜努力され復旧なさった、
浅井康文教授とスタッフの皆さんに感謝いたします。
これからも救急医療を充実させてください。
ありがとうございました。
“第17回日本熱傷学会北海道地方会”へのコメント
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お疲れさまでした。
今回の日本熱傷学会北海道地方会は「一般演題」「ミニ・シンポ」「特別講演」「パネルディスカッション」ありと、とても充実した感がありました。
一般演題では札幌消防局の消防士の御発表がとても新鮮に感じました。発表が終わって拍手をされていたのは消防士さんだけでした。
それからやはり前回本間先生が指摘された事で、札幌医科大学高度救命救急センターが熱症患者の受入再開をし多剤耐性緑膿菌と戦いながら頑張っている事に敬意を表したいと思います。