医療問題
国家試験の意義
医師国家試験や、
看護師国家試験まで、
あと3ヶ月です。
実技試験はありません。
模擬診察の試験もありません。
ペーパーテストだけです。
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この問題を間違ったら…
他の問題ができていても…
不合格になるという…
地雷(じらい)と恐れられている問題があります。
受験生の間では、
地雷を踏まないようにと言われます。
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医師国家試験2010という日記を、
2010年2月12日に書いています。
医師国家試験から…
どんな試験を連想されますか?
大学病院のような病院で…
白衣を着た医学生が、
厚生労働省の試験官から…
問診の仕方…
診察の仕方…
縫合法の実際…
などを細かくチェックされて…
最後に合格のはんこをいただく…
■ ■
ここまでしなくとも…
実技試験はある…?
と思われている方も…
多いのではないでしょうか?
実際の医師国家試験は…
膨大な量の問題を…
センター試験のような試験会場で…
疲れきった医学生が…
自由な服装で受験しています。
■ ■
私たちが30年前に受けた試験より…
今の医師国家試験は格段に難しいです。
医学の進歩とともに…
こんなに覚えるの…?
と…
想像を絶する量の‘知識’を…
とにかく覚えなくては…
国家試験に合格できません。
受験生はとにかく大変です。
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過去問(かこもん)と言われる…
過去の国家試験問題を…
これでもか…
これでもか…
というくらい繰り返し覚えます。
私の個人的な意見ですが…
忍耐力テスト
持久力テスト
と言ってもいいくらい辛い試験です。
■ ■
平均的な受験生は…
半年以上の間…
寝てる時以外は、
とにかく勉強しています。
大学の図書館とか…
自習室と呼ばれる…
クラブの部室のような部屋…
を準備している大学もあります。
(意外と学生に好評です)
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実技試験は、
今の国家試験制度では無理です。
厚生労働省には、
担当できる数の試験官がいません。
私は(個人的に…)
半年以上も…
昼夜を問わず勉強して…
膨大な量の知識を詰め込むだけの…
医師国家試験を改善すれば…
もっと‘お医者さん’の質が上がるのに…
と思います。
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看護師国家試験も同じです。
実技試験はありません。
接遇の試験もありません。
ペーパーテストのみです。
もちろん…
医師国家試験にも、
看護師国家試験にも、
一般常識の試験はありません。
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実際の臨床では…
役に立たない知識でも…
覚えなくては合格できません。
覚えるには…
何度もなんども繰り返すことです。
私など…
同じ問題を4回も5回も間違って…
問題集に赤がたくさんつきました。
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自分はなんて愚か者かと思いました。
この経験が…
慎重に対処するという、
医療では最も大切な心がけに役立っています。
受験生のみなさん、
寒くなってきたので、
体調に気をつけてがんばってください。
“国家試験の意義”へのコメント
コメントをどうぞ
そうなんです・・・そうなんです。
何度も何度も繰り返し同じ問題を解いていると、覚えます。特に一度間違った問題は、次に解く時には間違えないものです。
受験生のみなさん健康第一に頑張って下さい。
「下肢難治性潰瘍の診断と治療」と言う講演会を聴いて来ました。カレスサッポロ時計台記念病院の形成外科・内山英祐先生の御講演でした。