医学講座

第56回日本形成外科学会④

 学会2日目で一番感動した発表は
 京都の冨士森先生です。
 私たち形成外科医には、
 お母さんから移植した組織は使えない
 …が常識でした。
 子どもの手術に…
 自分の組織を使ってくださいとよく言われます。
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 私たち形成外科医が移植する…
 皮膚とか軟部組織は…
 拒絶反応で使えないと言われています。
 たとえ親からでも…
 使えません。
 皮膚は一時的に生着しても…
 その後に拒絶されてしまいます。
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 冨士森先生は…
 義眼床形成という…
 形成外科手術の中では最も難しい手術を…
 実に上手に再建なさっていらっしゃいます。
 この義眼床形成には…
 耳介軟骨移植が必要になることがあります。
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 小さな子どもさんでは…
 大きな耳介軟骨を採取できないことがあります。
 採取できたとしても…
 耳に変形を残しては困ります。
 冨士森先生の…
 お母さんの耳から移植は、
 この問題を解決してくれます。
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 私がもっと驚いたのは、
 冨士森形成外科医院では…
 20年以上前のカルテが…
 実にキレイに保存されている点です
 昔のカルテに貼られた…
 手書きの病理組織報告書を…
 発表で見せていただきました。
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 先生のご発表では、
 お母さんからの耳介軟骨移植の他に… 
 ご主人の軟骨を移植していただいた…
 女性が紹介されていました。
 移植された軟骨はしっかり生着していました
 下眼瞼形成の他に…
 熱傷瘢痕拘縮の鼻を再建した症例もありました。
 とてもキレイに治っていました
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 義眼床で困っていらっしゃる方には…
 京都の冨士森形成外科医院をおすすめします。
 ご子息も形成外科医になられて…
 とても立派な形成外科医院です。
 以下は学会抄録集からの引用です。
 興味がある方は読んでください。
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 演題番号O-145
 耳介軟骨同種移植過去20年間の実績
 冨士森形成外科医院
 ふじもり りょうすけ
 冨士森良輔、冨士森英之、斉藤伸子
 外傷あるいは手術等により生じた主として下眼瞼のゆがみや瘢痕拘縮変形を修復する場合耳介軟骨は大切な埋植材料となろう。しかし義眼床の再建にあたって下眼瞼の沈下を防止する支持組織として耳介軟骨を使用する場合通常35mm以上の長さが必要となるが、患者が幼少な場合あるいは個人差によってその長さが得られない症例に遭遇するとその対策に窮することになる。下眼瞼の支持組織として耳介軟骨は最適と考えているからである。
 そのような場合我々は血縁者からの耳介軟骨の提供を受けることでこの問題を解決してきた。もちろん下限瞼沈下の症状が再発して同種軟骨の劣化かと疑われる場合もあるが、このような症状の再発は自家軟骨の場合でも、しばしば見られることであり、手術手技、患者側の管理その他の原因も考えられよう。ただこのような症状の再発にあたっては自家軟骨による補強に努めており同種軟骨を再び使用した例はない。以上軟骨の同種移植であるが、その選択に疑問や不安を持つ術者も決して少なくないものと考えられる。
 したがって今回過去20年以上に及ぶ下眼瞼の同種移植について埋植同種軟骨の(1)存続期間、(2)有効期間(支持力保持期間)、(3)炎症拒絶反応の有無、(4)その他の副作用の有無、(5)組織検査等の調査検討を加えてきたので報告する。

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