医療問題
システム障害
電子カルテで一番怖いのは、
システム障害です。
2008年6月2日には、
ANAのコンピューターシステムの障害で、
一日中航空機のダイヤが乱れました。
電子カルテを導入した病院で…
もしシステム障害が発生すると、
診療は大混乱します。
■ ■
いままで勤務したどの病院でも経験しました。
朝からPC端末の反応が遅く…
何か変だなぁ~と思っていると…
院内放送で…
『ただいまシステム障害が発生しています』
『各部署は手書き対応で診療を行ってください』
『復旧の見通しは立っていません』
という
悪夢の放送が流れました。
■ ■
私の時代は電子カルテではなく、
まだオーダリングシステムという、
検査やお薬の指示をPCで出して、
医事課まで会計データーを送るという、
電子カルテの一つ前の世代でした。
この時はカルテは紙でしたので、
システム障害が発生しても…
診療は何とかできました。
問題は検査やお薬と会計でした。
■ ■
紙カルテの時代には、
医師の
読めない
ミミズが這ったような字
でも判読さえできれば何とかなりました。
電子カルテだけで、
紙カルテがなければ…
システム障害が発生すると…
患者さんの情報は何もなくなります。
■ ■
私たちのような、
個人のクリニックでしたら、
手術や採血程度の検査は可能です。
電子カルテがなくても…
手術はできます。
会計は手計算になります。
大きな病院では手計算は無理です。
大混乱になります。
■ ■
幸いなことに、
札幌美容形成外科で導入した電子カルテは快調です。
システムのトラブルもありません。
予備のサーバーも、
予備のPCも準備しています。
万一システム障害や
停電になっても大丈夫なように…
紙カルテでも対応できるようにしてあります。
私は慎重なので…
機械が壊れても…
対応できる準備をしています。