医学講座

傷の経過

 昨日の院長日記、
 修正手術の時期②に、
 まみ子師長さんから、
 まさに今私が看護学校で教えているところです
 …とコメントをいただきました。
 看護学校で瘢痕のことまで教えるのは…
 かなり程度が高いと思います。
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 傷がどうやって治って…
 どのように変化するのか…
 実は、
 簡単なようで…
 難しい問題です。
 傷の赤味や、
 色素沈着も個人差が大きいです。
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 同じように手術をしても…
 残念なことですが…
 個人差があります
 個人差の原因はわかっていません。
 個人差を治す薬もありません。
 形成外科医はキズを治すプロです
 …なんて偉そうなことを言っても…
 申し訳ございませんということもあります。
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 私たちができることは、
 できる限りキズを丁寧に縫う。
 手術後のケアーをしっかりする。
 それでも目立つキズには、
 お薬で治療をする。
 …この程度のことです。
 まだまだ…
 …わからないことがたくさんあります。
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 私の目のキズはきれいに見えますが…
 手術から半年経っても…
 お風呂上りには赤くなりました
 奥さんが…
 まだ赤いから
 やっぱり手術したんだ
 …と言っていました。
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 触れば少し違和感もありましたし、
 強く目をこするなんてことは…
 絶対にできませんでした
 これがキズの経過というものです。
 形成外科医は、
 瘢痕(はんこん)との闘いです。
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 同じように手術をしても、
 キズが目立つ人がいます。
 一番厄介なのが、
 思春期の子供さんです。
 一番きれいに治してあげたいのに…
 キズが目立ちやすいです。
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 部位による差もあります。
 ケロイドの好発部位といわれる、
 胸の谷間、
 お臍の下など、
 どんなに丁寧に手術をしても、
 キズが目立ちます。
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 手術後の傷が目立つ人は、
 お薬を塗ったり、
 圧迫をしたり、
 テープを貼ったりして、
 時間をかけて治しています。
 形成外科には忍耐も必要です。
 傷の経過には時間がかかります。

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