医学講座
形成外科の手術
医学生や医療関係者にも…
形成外科に対する誤解があります。
何度も同じようなことを書いています。
皮膚腫瘍の手術
…という2007年7月29日の院長日記。
形成外科専門医と美容外科
…という2010年10月17日の院長日記。
形成外科医としての強み
…という2010年10月207日の院長日記。
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大きな病院の形成外科で、
一番多い手術が、
皮膚腫瘍の手術です。
皮膚にできた粉瘤(ふんりゅう)というできものや、
皮膚のできものを手術します。
皮膚ガンの手術もします。
耳鼻科で癌を取った後で、
再建手術をすることもあります。
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大きな病院の形成外科に、
二重手術の相談で来院する人は、
極めてまれです。
形成外科医は、
事故でけがをした人を治します。
元の二重になるべく近づけて…
きれいに治します。
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そんな時は、
健康保険を使います。
困るのは…
事故で壊れた二重を…
元に戻す手術の点数(料金)規定が、
健康保険にないことです。
自賠責や労災保険にもありません。
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公立病院では、
保険外診療の料金は勝手に決められません。
市立病院でしたら、
市議会の承認が必要になります。
料金徴収条例とか規則で決めます。
公立病院の形成外科医は、
なんとか保険の範囲内で、
きれいな瞼を再建することに…
尽力しています。
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形成外科と保険診療という…
2011年6月15日の院長日記に書きました。
形成外科の保険診療は、
私たちの先輩が、
大変な苦労をして、
厚生労働省と交渉して、
勝ち取った点数です。
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中村純次先生の想い出という
2011年6月14日の院長日記に書いてあります。
私が保険診療にこだわるのは、
少しでも患者さんの負担が少なく、
健康で快適な生活を送っていただきたいからです。
形成外科の手術は、
癌の手術とは違います。
でも…必要な診療科目だと思います。