医学講座
形成外科勤務医時代の反省
勤務医で形成外科医をしていた時代と、
美容外科医のやとわれ院長から、
美容形成外科の院長になって…
一番変わったのは…
わきが手術です。
今から考えると…
昔は不十分な手術でした。
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自己臭恐怖という、
2007年7月23日の院長日記に書いてあります。
昔、北大形成外科の研修医だった頃、先輩から教えられた、ワキガの診察法は、ワキにガーゼをはさんでその臭いをかぐ方法でした。
診察室に入ってから、ガーゼをはさんでいただき、問診の後で臭いを確認します。
これで臭いがしなければ、ワキガではありませんと診断していました。
今から考えると、ずいぶんいい加減な診断法です。たまたま、病院に来る前にシャワーでも浴びていれば、臭いはしません。
美容外科でもこの方法をとっているクリニックがあります
■ ■
28年くらい前、
先輩に教わって…
はじめてワキガ手術をしました。
当時の手術法は…
スクーグ法という手術でした。
傷が残り…
東洋人には向かない方法でした。
患者さんには大変申し訳ないことをしました。
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傷が残っただけではなく…
手術の範囲もせまかったと思います。
13歳くらいの子どもさんにも…
手術をしていました。
大人になってから…
臭いが気になっていると思います。
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美容形成外科と…
頭に美容をつけると…
保険診療で手術をしても…
患者さんの要求度は高くなります。
手術後にちょっとでも臭いがすると…
私も気になります。
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客室乗務員さんの手術という、
2007年10月15日の院長日記に書いてあります。
国際線の勤務は長時間です。
せっかく手術を受けたのに、
目的地を目前にして…
脇から臭いがしたのではがっかりです。
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わきが手術に限らず…
すべての患者さんに、
100%満足していただくのは、
とても難しいことです。
時にはお叱りを受けることもあります。
患者さんの声に耳を傾け、
私にできることは改善しています。
“形成外科勤務医時代の反省”へのコメント
コメントをどうぞ
医療従事者は100%を目標にして仕事をしていますが、すべての患者さんに100%満足していただくのはかなり難しい事だと思います。
一日数百人の患者さんを相手にしていると、同じ病気の説明をして理解してくれる人もいれば、説明も聞かず薬だけもらえればそれでイイみたいな人もいます。
医療者側の声にも耳を傾けててほしいと、最近特に感じます。