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母子殺害犯の死刑確定

 山口県光市で1999年に母子を殺害した犯人、
 大月(旧姓・福田)孝行被告(30)の死刑が確定しました。
 亡くなった弥生さん(当時23歳)とお嬢様の夕夏ちゃん(当時11か月)のご冥福をお祈りしています。
 私は死刑が確定してよかったと思っています。
 死刑に反対の人の意見も理解できますが、
 私が本村洋さんの立場だったら…
 同じように死刑を求めます。
 本村さんはほんとうにお気の毒です。
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 死刑制度に対する考えという…
 2008年4月16日の院長日記に書きました。
 私は、平凡なごく普通の一般人です。
 以前の日記にも書きましたが、
 オウム真理教の教祖のような人が、
 この世の中に存在する限りは、
 死刑制度は必要だと私は思います。
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 私が札幌医大で法医学を習った時のことです。
 法医学の教授は、東京都監察医務院で経験を積まれた、
 八十島信之助先生でした。
 八十島先生は、慶応大学医学部のご出身。
 講義は明快で、とても楽しく勉強しました。
 私は法医学が好きでした。
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 講義中に、八十島先生が言われた言葉を覚えています。
 ‘医学は人間の生命を助ける学問です。’
 ‘日本には死刑制度があるため、
 法医学は間違った判断をすると、人を死に至らせることがあります。’
 八十島先生が、死刑制度について、
 われわれ学生に、講義中に述べられた記憶はありません。
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 優秀な法医学者でも…
 鑑定を誤る可能性はあります。
 裁判官も誤審をすることも考えられます。
 私は、死刑廃止運動をなさる方が言われているように、
 死刑を存続しても犯罪率が減らないから、
 死刑を廃止すべきだという理論には賛成できません。
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 どんな平和な国にも犯罪者はいます。
 いつの時代にも、犯罪や戦争がありました。
 残念ですが、どんなに優れた人が担当しても、
 ‘刑務所の教育プログラム’で、
 死刑囚が簡単に矯正できるとは思えません。
 この世に生きている限り、
 必ず再犯の恐れがある罪人はいます。
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 私は、自分にも他人にも厳しい人間です。
 悪意を持って何人も殺したような犯罪者は、
 やはり死刑にすべきだと思います。
 そうしないと、再犯の可能性がある人はいなくならないし、 
 無念の死を遂げた、
 被害者も被害者の家族も一生浮かばれません。
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 世の中は不況です。
 一日3度のご飯を食べられない人がいます。
 死刑囚にも無期懲役の囚人にも、
 国民の税金によって…
 一日3度の食事も医療も提供されいます。
 死刑を求刑するような犯罪のない社会が理想ですが…
 現実に悪いことをする人がいます。
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 今回の事件を見ていると…
 本村洋さんの懸命な訴えにより、
 いろいろな制度が変わったと思います。
 妻と娘を助けられなかった…
 …本村さんの無念さが…
 最高裁の判決につながったと思います。
 犯罪のない社会をつくるにはどうしたらよいか…?
 難しい問題です。

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