医学講座
開業医になって『常に患者のそば』
昨日の院長日記、
上山博康先生のお言葉『常に患者のそば』には…
私自身への自戒も含まれています。
研修医の時は…
常に患者のそばに居られても…
主任医長…
主任部長…
…と職位が上がるにつれて…
患者さんのそばから離れます。
■ ■
私が一番患者さんのそばから離れたのは…
札幌医大にいた4年間でした。
大学というところ
…という2007年9月18日の院長日記に書いてあります。
大学教員で一番評価されるのは、
英文論文が何篇あるか?という書類上の‘業績’です。
つまり、英語で論文を書くのが得意な人が、大学で偉くなれます。
どんなに手術が上手でも、‘神の手’でも、
外国の有名な雑誌に英文論文を書いていないと教授にはなれません。
■ ■
大学で大切なのは…
教育
研究
診療
…と言われます。
文部科学省から誉められるのは…
英文論文をたくさん書いて…
たくさん論文が引用されている先生です。
■ ■
大学病院や研修指定病院で…
『常に患者そば』に居られるのは…
研修医の期間が一番長いです。
講師→准教授→教授と
職位が上がると…
患者さんのそばに居られる時間がなくなります。
院内の会議、
出張、
学会の会議などなど…
■ ■
私は開業医になって…
はじめて24時間365日常に患者さんのそばです。
開業医になってよかったことです。
良いことばかりでもありません…
クレームや苦情もいただきます。
自分の責任の範囲で、
自分にできることを…
悔いがないように…
精一杯やっています。
開業医になってよかったと思っています。