昔の記憶

親のパソコン歴

 私の父親は、来月で86歳になります。
 薬剤師です。
 私が子供の頃は…
 札幌の手稲にあった結核療養所や…
 美唄や夕張の炭鉱病院で働いていました
 薬剤師になったのは…
 徴兵を免除されたからだと聞きました。
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 毎日、病院で薬を調剤したり…
 院内で使う製剤を作る仕事でした。
 私が小さい頃には、
 よく病院の薬局へ行っていました。
 いつも薬の匂いがしました。
 父親の職場の匂いです。
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 私が大夕張の鹿島中学校へ通っていた頃でした。
 三菱鉱業という父の会社が、
 南大夕張に新しい炭鉱を作りました。
 当時としては最新の設備がある炭鉱で…
 コンピューターを導入し…
 坑内の一酸化炭素濃度の測定や…
 安全管理に使っていました。
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 せっかく導入したコンピューターを…
 炭鉱病院でも活用することになりました。
 薬剤師の業務に、
 薬品の在庫管理があります。
 医薬品には有効期限があります。
 どの薬をどの程度在庫させるか…?
 たくさん置いて…
 期限が切れると損をするのは病院です。
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 私が14歳の頃(父親は45歳くらい?)、
 私の父ははじめてキーボードに触れました。
 会社の勉強会に参加して…
 コンピューターはすごい
 コンピューターは難しい
 …とよく言っていました。
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 会社の勉強会で和田さんという方に教えていただき、
 私の父は炭鉱病院の薬剤在庫管理システムを作りました。
 コボルという言語を使ったシステムです。
 当時としては画期的だったそうです。
 その後、コンピューターを使う薬剤師さんの集まり、
 薬剤師小型電算機同好会
 薬電会を札幌で開いていました。
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 75歳の手習い
 …という2009年9月18日の院長日記に書いてあります。
 父親が…
 母親に教えて…
 少しずつパソコンを覚えました。
 今では母親の方がよく使っています。
 両親は毎日パソコンで院長日記を読んでいます。
 さくらんぼさんのコメントのファンです。

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