医学講座
美容外科のPRP療法2013
将来有望なPRP療法、
さっそくネットで【PRP】を検索すると…
たくさんのクリニックがヒットします。
日本美容外科学会でも話題になります。
残念ですが…
札幌美容形成外科ではまだ導入していません。
理由は…
未知の部分が多いからです。
■ ■
日本の美容外科ではじめてPRPを発表したのは、
2006年4月9日(日)に、
六本木ヒルズで開催された、
第90回日本美容外科学会(ルネ・デュ・クロー会長)で
久保田潤一郎先生と
松田秀則先生でした。
■ ■
札幌美容形成外科でもすぐに導入しようと思いました。
学会から帰ってきて、
奥さんに報告…
自分の血を採って
目の下に注射すると…
しわが取れるって!
奥さんはすぐにでもやりたい雰囲気でした。
■ ■
東京で研究会があるというので申し込んだところ、
直前になってキャンセルになりました。
血液から血小板を取り出すキットが高価でした。
高いキットを買って…
PRP注射をはじめた先生がたくさんいました。
施術料金も高価でした。
■ ■
残念なことですが…
費用対効果を見ると…
PRPによる若返りはあまり効果がありませんでした。
PRPでお客さんを失ったという先生がいました。
札幌美容形成外科でやらなくてよかったと思いました。
自分の血だけでは効果がなかったので、
フィブラストスプレーという液を混ぜた先生がいました。
■ ■
最初は適切な濃度がわからなかったので…
試行錯誤ではじめたと思います。
薄い濃度のフィブラストスプレーを混ぜると…
劇的な効果が出ます。
今、PRPで検索してヒットする美容外科で、
満足度98%なんて広告を出しているのは、
このフィブラストスプレー入りです。
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細胞成長因子添加
プレミアム…
…とうのがフィブラストスプレー入りの可能性があります。
何度も院長日記でご紹介しているように、
フィブラストスプレーを注射で使うことは、
メーカーが禁止しています。
国の承認も得られていません。
添付文書には発癌の危険性が書かれています。
■ ■
私は癌になることはないと思いますが、
現実にフィブラストスプレー入PRPで健康被害が出ています。
【金】売上第一【儲】のチェーン店ではなく、
しっかりとした個人のクリニックで受けてください。
私は勉強は続けますが、
学会としての指針が出るまでは実施しません。
美容整形で不幸にしてしまっては困るからです。