医学講座

第20回日本熱傷学会北海道地方会②

 第20回日本熱傷学会北海道地方会では、
 招待講演として、
 大阪府急性期・総合医療センター 救急科医長 松嶋麻子先生が、
 『重症熱傷のチーム医療』について講演してくださいました。
 とても勉強になりました。
 重症熱傷の治療は大変です。
 どうやって仲良くチームワークよく治療するかが大きな問題です。
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 松嶋麻子先生は、
 名古屋市立大学医学部をご卒業。
 大阪大学医学部特殊救急部、
 アラバマ大学、
 社会保険中京病院を歴任された先生です。
 重症熱傷の症例数が日本一多い、
 名古屋の社会保険中京病院で、
 4年間勤務されました。
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 重症熱傷では、 
 皮膚が広範囲に損傷されます。
 皮膚は外界から生体を守る重要な機能があります。
 皮膚が無くなってしまうと、
 すぐにバイ菌にやられてしまいます。
 からだ中が傷だらけの状態です。
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 多剤耐性菌という菌が猛威を振るって、
 社会問題になったことがありました
 札幌医大高度救命救急センターが閉鎖されました。
 再開までに長い時間がかかりました
 たまたま札幌医大が取り上げられましたが、
 全国どこの施設でも悩んでいます。
 熱傷治療の宿命ともいえる課題です。
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 松嶋麻子先生のご講演で、
 社会保険中京病院での取り組みが紹介されました。
 全国の救急医が見学に訪れるそうです。
 多剤耐性菌がゼロになったのではありませんが、
 大きく改善しました。
 熱傷治療ガイドラインが基本です。
 耐性菌を持った患者さんと、
 熱傷患者さんを隔離するそうです。
 他にも細かな工夫を紹介してくださいました。
 北海道の熱傷治療が少しでも進歩することを願っています。
 松嶋先生ありがとうございました。

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