医学講座
性器の手術_男女差
男女を問わず性器で悩む方は多いです。
間違いだらけのクリトリス包茎手術
間違いだらけの包茎手術選び
腹立たしいのは、
安い料金をネットに載せておいて、
お客さんを呼んで、
すご腕の受付カウンセラーが
オプションをたくさんつけて
ぼったくる美容外科です。
■ ■
私が勤務医をしていた頃のことです。
ある男性の患者さんを全身麻酔で手術をしました。
手術時間が長い時は、
おしっこがたまらないように、
おしっこのくだを入れます。
尿カテにょうかてと言います。
くだを入れようとした時、
重度の真性包茎で、
おしっこの出口(尿道口)が見えない人がいました。
■ ■
手術後のある日、
患者さんと2人だけだったので、
○○さん、
真性包茎しんせいほうけい
という病気があります。
おしっこの出口が見えないので、
手術で治す方法があります。
…と説明しました。
■ ■
すると患者さんは、
先生、俺のは病気なの?
でも、今までこれで困ったことはないし、
ちゃんと子供もできたし、
別に手術しなくてもいいゎ。
…と話されて、
結局、真性包茎のまま退院されたことがありました。
■ ■
その患者さんは真面目な方で、
おそらく先輩や友人から、
包茎という言葉すら聞いたことがなかったのだと思います。
何が言いたいかというと、
真性包茎でも、
日常生活で困ることは少ないのです。
包皮炎でも起こさない限り、
痛くなることもありません。
■ ■
それにくらべて、
女性の小陰唇肥大は、
痛かったり、
かゆかったりすることがあります。
中には保険適応にしてあげたいと思うほど、
重度の小陰唇肥大もあります。
いわゆる小陰唇肥大ではなく、
恥骨部分から、
会陰部まで肥大している患者さんもいらっしゃいます。
■ ■
困るのが、
公立病院の形成外科です。
お母さんが心配して、
お子さんの相談に来ることが、
まれにあります。
男の子だったら、
保険に包茎手術があります。
保険の手術は公立病院でできます。
■ ■
どんなに重度の肥大でも、
女性の手術は、
健康保険に手術点数がありません。
お母さんが心配するような状態でも、
保険点数がない手術は、
公立病院ではできません。
かと言って、
中学生の女の子に
美容外科で手術を受けてくださいも言えません。
女性国会議員の方にお願いします。
将来は保険点数に、
女子外性器縮小手術を入れてください。
困っている女性がたくさんいらっしゃいます。