院長の休日
助っ人、たくさんいるよ
平成28年3月24日(木)朝日新聞朝刊、
ひとときへの投稿です。
助っ人、たくさんいるよ
暖かいある日、ぶらりと外出してサラダバイキングの店に入った。すると赤ちゃんの大きな泣き声。店の隅の方で若いお母さんがひざの上で赤ちゃんをあやし、困っている様子だ。テーブルには、手の付いていない食べ物。
助けてあげたい――。見知らぬ年寄りの助けを受けてくれるか悩んだ。でも泣き声はますます強く、周りの視線も強くなっている。
勇気を出して「赤ちゃん、少し預かりますから食べて」と言ってみた。「いいんですか」。お母さんは私に赤ちゃんを託してくれた。泣く赤ちゃんを抱いて店の中を歩き回ったら、数分後に私の腕の中でスヤスヤと寝入った。お母さんのところへ戻り、乳母車の中にそっと寝かせた。
「寝ぐずりだったのね。もうゆっくり食事して大丈夫よ」と言うと、彼女は「助かりました。私も泣きたいほど困っていました。2人での初めての外出で、助けてくださる方がいるなんて。また出かける勇気が出ました」と深々と頭を下げてくれた。
赤ちゃんは生後3カ月とのこと。新米お母さん、がんばって。助っ人役になりたいと待っている人は、たくさんいるのよ。
(埼玉県所沢市 鈴木栄子 無職 78歳)
(以上、朝日新聞より引用)
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休診日に朝刊を読んでいて、
ほっこりする投稿を見つけました。
埼玉県所沢市の鈴木栄子様、
きっと、しゃきっとしてらして、
素敵なご婦人です。
助けてあげたい――。
見知らぬ年寄りの助けを受けてくれるか悩んだ。
でも泣き声はますます強く、周りの視線も強くなっている。
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かっこいいです。
勇気を出して
「赤ちゃん、少し預かりますから食べて」
と言ってみた。
「いいんですか」。
情景が目に浮かぶようです。
若いお母さんがどんなに嬉しかったことか。
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「助かりました。
私も泣きたいほど困っていました。
2人での初めての外出で、
助けてくださる方がいるなんて。
また出かける勇気が出ました」
と深々と頭を下げてくれた。
若いお母さんも素直な方です。
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こんな風景が、
そこら中で見られるようになったら、
悲惨な乳幼児の虐待も減るのでは?
…とちょっと考えました。
子育ては大変です。
でも一生で一番かわいい時期です。
新米お母さん、がんばって
私も応援しています。