医学講座
しゅうそくは終息か?収束か?
今日は2020年5月31日(日)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
予想最高気温は28℃です。
今日で2020年5月も終わりです。
緊急事態宣言が解除され、
明日からは小学校なども再開されます。
残念なことに新型コロナの感染が続いています。
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早くコロナが退治されるといいと思っていましたが、
なかなか難しいようです。
新型コロナのしゅうそくを、
どう表記するか迷っていました。
私はずっと終息を使っていました。
ネットで調べたところ、
NHK放送文化研究所に次の記載があったからです。
■ ■
NHK放送文化研究所
最近気になる放送用語
2003年7月1日に、
メディア研究部・放送用語、塩田雄大さんが書かれていました。
新型肺炎の「終息」? 「収束」?
Q:新型肺炎の「シューソク宣言」は、「終息」でしょうか、「収束」でしょうか。
A:この場合は「終息宣言」です。「終息」と「収束」とは非常に意味が近いのですが、 使い分ける必要があります。
まず「終息」についてお話しします。「終」は文字どおり「終わる」という意味ですが、「息」という漢字にも「止<や>む」という意味があります。つまり「終息」は、似た意味の漢字を2つ重ね合わせて「完全に終わる」という意味になっていると考えることができます。
次に「収束」について説明します。これは「収まる」「束ねる」ということから、「(状況・事態などが)ある一定の状態に落ち着く」という意味になっています。ふつう、「(例えば新型肺炎の)問題・感染状況」などについて使うことが多く、「新型肺炎」といった病気自体が「収束する」という言い方(書き方)は、あまりしません(なお、似たことばとして「集束」というものもありますが、これは「光の束が一か所に集まること」を意味する物理学の専門用語です)。
ここから、新型肺炎の「完全制圧」の場合には「終息」、(完全制圧ではないにしても)新型肺炎に関する(社会的)状況などがかなり落ち着いてきた場合には「収束」、ということになります。
「宣言」する場合には一般に「完全制圧」でしょうから、「新型肺炎終息宣言」なのです。
いっぽう次のような場合には、表記としては「終息・収束」のどちらもあり得ます(意味はそれぞれ異なることに注意)。
「A国では感染の広がりがシューソクに向かっている。」
「(新型肺炎の問題が)シューソクすればA国を訪問する。」
「(新型肺炎の問題が)早くシューソクしてほしい。」
もうおわかりかと思いますが、「終息」は「完全制圧」であるのに対して、「収束」の場合には、ほぼ事態が収まっていることを意味します。例えば音声コメントにスーパーをつける場合、その人が「終息」と「収束」のどちらの意味で発言したのか、注意が必要でしょう。
(以上、NHK放送文化研究所HPより引用)
■ ■
私は新型コロナも、
「完全制圧」して「終息」させられると考えていました。
考えが甘かったです。
2020年4月10日には、
中国の武漢で、
工場が再開したというニュースを見て、
日本の終息も夏ごろまででは?
…と予測しています。
お詫びして訂正いたします。
何とか
落ち着いてきて「収束」にしたいです。
2003年の新型肺炎より手ごわいコロナです。