医学講座

関節リウマチ治療薬アクテムラ

 今日は2020年5月2日(土)です。
 全国緊急事態宣言が延長される見込みです。
 北海道知事から緊急通報までありました。
 TVのニュースでも、
 あまりいい話しはありません。
 コロナでご逝去された、
 志村けんさんが、
 亡くなる前に収録したNHKの番組に出ていたと、
 うちの奥さんから教えてもらいました。
      ■         ■
 2020年5月2日、北海道新聞電子版の記事です。
 コロナ、免疫暴走抑える薬に期待 関節リウマチ治療のアクテムラ
 免疫学者の平野俊夫・量子科学技術研究開発機構理事長(73)が5月1日までに共同通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染者の命を脅かす重篤な肺炎は免疫の暴走が原因で、この仕組みに関与するインターロイキン6(IL6)という物質を薬で抑えることで治療が可能になるとの見方を示した。
 平野氏はIL6発見者の一人。関節リウマチ治療薬「アクテムラ」にはIL6の働きを抑える作用があり、重症の新型コロナ感染症に対する治験が世界で始まっている。感染が分かった人の2割が重症化しており「治験が成功すれば多くの人の死亡が回避でき、社会活動の再開も可能になるのではないか」と期待を語った。
 世界でさまざまな治療薬の候補が挙がっているが、平野氏は「2種類に分けて考えるべきだ」と指摘。一つは治験中のインフルエンザ治療薬「アビガン」のようにウイルスの増殖などを阻む抗ウイルス薬で、感染後の早い時期に投与し、悪化を防ぐことを目指す。
 もう一つは感染が引き金となって起きる免疫の暴走を抑える薬で、アクテムラもこのタイプだ。「こうした薬は感染初期に使うと、ウイルスと戦っている免疫を抑えてしまう恐れがある」といい、重症化した患者の死亡を回避するのに有効と期待される。治験の結果は夏から秋にかけ、相次ぎ発表されるとみている。
 平野氏は「流行が終息に向かうには大半の人が感染するかワクチンを打つかして免疫をつける必要があるが、ワクチンはできるとしても早くて1年、通常2~3年かかる」と推測、まずは治療薬で致死率を下げるのが現実的だとする。
 「効果のある抗ウイルス薬ができれば重症になる患者はぐっと減る。それでも重症になる人は出るので、重篤な肺炎に対する薬は必要だ」と指摘した。

関節リウマチ治療薬「アクテムラ」(中外製薬提供)
(以上、北海道新聞より引用)

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 私もこの薬に注目していました。
 2020年4月5日の院長日記でご紹介した、
 サイトカインストームが、
 免疫の暴走です。
 私が考える新型コロナ撲滅作戦は、
 PCR検査や抗体検査を徹底的に行うことです。
 免疫パスポートを持った人には、
 経済封鎖を解除します。
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 新型コロナで重症化しやすいのは、
 一部の人だけです。
 重症化しやすい人は慎重にウイルスと接触しないようにします。
 新型コロナにかかってしまったら、
 できるだけ早く治療を開始します。
 それには
 臨床試験を迅速化して、
 かかりつけ医でも使える薬を増やすべきです。
 景気悪化は自殺者を増やすことになります。

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