医学講座
日本のコロナ対策「奇妙な成功」低い死亡率、米外交誌が論評
今日は2020年5月16日(土)です。
札幌は寒いです。
リラ冷えです。
2020年5月15日(金)のYahoo!ニュースに、
興味深い記事が載っていました。
米国から見た日本です。
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日本のコロナ対策「奇妙な成功」低い死亡率、米外交誌が論評
【ニューヨーク共同】米外交誌フォーリン・ポリシー(電子版)は14日、東京発の論評記事で、日本の新型コロナウイルス感染対策はことごとく見当違いに見えるが、結果的には世界で最も死亡率を低く抑えた国の一つであり「(対応は)奇妙にもうまくいっているようだ」と伝えた。
同誌は、日本は中国からの観光客が多く、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保も中途半端と指摘。感染防止に有効とされるウイルス検査率も国際社会と比べ低いが「死者数が奇跡的に少ない」と評した。さらに「結果は敬服すべきもの」とする一方、「単に幸運だったのか、政策が良かったのかは分からない」と述べた。
(以上、Yahoo!ニュース、共同通信より引用)
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BCG原因説があります。
接種国の日本、中国、韓国、香港、シンガポールなどと、
非接種国のイタリア、スペイン、アメリカ、フランス、イギリスでは
差があるという意見です。
一方でイスラエルでBCGを接種した世代と接種していない世代、
それぞれ約30万人を比較したところ、
新型コロナに罹った人や重症化した人に差はなかったという論文も出ました。
2020年5月14日の首相官邸HPに、
専門家の尾身先生の意見が載っていました。
私はこの記者会見をTVで見ていました。
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(記者)テレビ東京の篠原と申します。
総理、先ほどの発言の中で、感染者数の人口当たりについて死亡者数もG7の中でかなり抑え込めたというふうにおっしゃっていました。一般の人々の間でも、その要因は、BCGを日本人は受けているからじゃないかとか、あとは文化的な違いがあるんじゃないかといった俗説がありますが、これについて総理や尾身先生はどのような差がこういった結果につながったというふうにお考えでしょうか。
(尾身会長)
簡単に。まずはBCGのことは、BCGが有効だというエビデンスは今のところございません。それから日米欧との差ですが、これは基本的には、私は3つあると思います。
1つ目は、やはり日本の医療制度が比較的しっかりして、全員とは言いませんけれども、多くの重症者が今のシステムで探知できて、適切なケアが行われて、医療崩壊が防げているということが1点目だと思います。
それから2点目は、特に初期ですね、感染が始まった初期に、いわゆるクラスター対策というのがかなり有効だったと思います。
それから3点目は、これが最も重要かもしれませんけれども、国民のいわゆる健康意識が比較的高いという、この3つが大きな原因だと今のところ私は考えております。
(以上、首相官邸HPより引用)
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やはり国の言うことは信じられません。
国民の健康意識が比較的高いだけで、
2桁以上の死者数の違いは説明できません。
尾身先生がこの健康意識を医学論文として投稿すると、
おそらく一発で掲載不可となると、
私は考えています。
もっと科学的に説明してほしいです。
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「奇妙な成功」低い死亡率を、
科学的に証明して、
世界に発信し、
感染を制御することが、
今、日本に一番求められていることです。
NHKのTV中継が
『それから3点目は、これが最も重要かもしれませんけれども、、、』
…の直前で切れてしまったので、
どんな理由か楽しみにしていました。
正直に言ってがっかりしました。