医学講座
筋注は腕か?おしりか?
今日は2021年7月20日(火)です。
暑いです。
山形の予想最高気温は37℃です。
さくらんぼさんが心配です。
札幌の予想最高気温は31℃です。
山形にくらべると低いですが、
道産子の私にはつらいです。
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昨日の院長日記、
正しい筋注の部位2021
…の続きです。
私は新型コロナワクチンを、
左上腕に打っていただきました
大勢の患者さんに短時間に打つには、
部位が重要です。
出しやすい部位だと短時間で打てます。
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筋注きんちゅうは、
筋肉内に注射液を投与する方法です。
よく使われるのが、
腕の三角筋と、
おしりの中殿筋です。
私は子供の頃に、
よくお尻に注射してもらった記憶があります。
腕より痛くなかったです。
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お尻に注射してもらう時は、
注射器が見えないので子供は不安になりません。
腕に注射してもらう時は、
注射器も針も見えるので、
どうしても不安になります。
ワクチン接種で、
血管迷走神経反射が起きることがあります。
不安が関係していると思います。
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子宮頚癌ワクチンの添付文書に、
臀部には接種しないこと
…と記載されていました。
理由がわからないので、
メーカーのMSDに聞いてみました。
半日以上かかって回答がありました。
臨床試験のプロトコールを作成する時に、
米国CDCの資料を参考にしたという理由でした。
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さっそく米国CDCのサイトを調べました。
そこに書いてあったのは、
Site Recommendations for Intramuscular Vaccination
12ヵ月以下の乳児には、
坐骨神経損傷を避けるため臀部は使用しない
…でした。
私が子供の時に受けたように、
お尻に注射はいい方法だと(私は)思っています。