医学講座
抜糸後の安静
今日は2023年1月8日(日)です。
昨日の院長日記、
ペットと眼瞼下垂症手術に、
さくらんぼさんから、
コメントをいただきました。
母も2度目の眼瞼下垂手術を今月受けます。
1週間入院の予定なのですがその後も安静でしょうか?
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どこを切る手術になるのかわかりませんが、
一週間の入院で抜糸までしていただけるので、
ご自宅に帰ってからは、
切開した部位をこすらないようにして、
激しい運動などをなさらなければ大丈夫です。
手術をしてくださる先生に伺ってください。
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まぶた以外の手術でしたら、
形成外科では抜糸後の安静のために、
テープを貼ることが多いです。
抜糸しない糸
2009年8月23日の院長日記です。
何針縫いました?
2007年4月23日の院長日記です。
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形成外科が他の科と違うところは、
真皮縫合しんぴほうごう
下縫いしたぬい
…という抜糸しない糸で縫うのを、
とても丁寧にすることです。
建物の基礎をしっかりつくるのに似ています。
見えないところを丁寧に手術します。
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どんなに丁寧に真皮縫合をしても、
キズが目立ちやすい部位があります。
緊張がかかる部位とか、
動く部位とか、
ケロイドの好発部位です。
抜糸後の安静のために、
抜糸をしてもテープで固定します。
腕などはサポーターを使うこともあります。
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お腹のキズを治した後には、
腰痛用のベルトで固定したり、
コルセットを使って固定することもあります。
あの手この手で、
手術後も安静を保って、
キズが治るのを待ちます。
瘢痕はんこんの成熟化せいじゅくかと呼びます。
形成外科医は苦労してキズをきれいに治しています。