医学講座

駆除のクマ2人襲撃

 今日は2025年7月20日(日)第27回参議院議員選挙投票日です。
 私は出勤前に投票してきました。
 北海道新聞に人殺しクマのことが載っていました。
 ほんとうに残念な事故です。
 積極的にヒグマ対策を報道してくれている、
 北海道新聞の配達員が亡くなるなんて悲しすぎます。
 二度とこのような事故が起きないように行政に強く望みます。
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 駆除のクマ男性襲った個体とDNA型一致 福島町 21年には女性襲撃 1頭で複数死者は49年ぶり
 北海道は19日、渡島管内福島町で18日に駆除されたヒグマのDNA型を分析した結果、同町内で12日に襲われて死亡した男性の衣服から採取したクマの体毛のDNA型と一致したと発表した。道によると、このDNA型は2021年に同町内で女性を襲って死亡させた個体とも一致し、道は同一個体が2人を死亡させたと断定。道内で1頭のクマにより複数人の死者が出た事故は49年前の1976年以来となる。
 同町内では7月上旬から市街地でのクマの目撃が相次ぎ、12日に同町三岳で新聞配達員佐藤研樹さん(52)が襲われ死亡した。北海道立総合研究機構(道総研)はこれまで、佐藤さんの衣服に付着したクマの体毛のほか、同町三岳の商業施設や町月崎の山林など3カ所で体毛を採取しDNA型を分析。18日に同町月崎で駆除されたクマのDNA型も調べていた。
 佐藤さんが襲われた現場から駆除現場までは約800メートル、21年に女性が襲われて死亡した同町白符の現場までは約2.8キロ離れていた。
 道によると、同一個体に襲われて複数人が死亡したのは、76年6月に千歳市で山菜採りなどの5人が襲われ、2人が死亡、3人がけがをしたケース以来。
 道は19日、佐藤さんを襲ったクマが駆除されたと判断し、福島町全域に8月11日まで出していたヒグマ警報を注意報に引き下げた。福島町の鳴海清春町長は町役場で記者会見を開き、「町民にかなり不安を与えていた。少しは安心という形の報告はできる」と話した。
 市街地周辺の草刈りなど町の対応が不十分だったとの指摘もあり、同町長は「今回の件をしっかり検証する」と説明。「まだ厳しい状況が考えられる。今の対策は引き続きやっていきたい」と話した。町などは19日までに住宅地への侵入を防ぐ1.5キロの電気柵の設置作業をおおむね終えたほか、草刈りなどの対策を続ける方針を示している。住民には継続してごみや農作物の管理への注意を呼びかける。
 佐藤さんは12日未明、新聞配達中にクマに襲われ、死亡が確認された。クマは推定8~9歳のオスで、体長2.08メートル、体重218キロだった。
 「前例なし4年越しのクマ襲撃なぜ 福島町 専門家人間を狙っていた
 【福島】渡島管内福島町の住宅地で18日に駆除されたヒグマは4年の空白期間をへて、住民2人を襲撃した個体と断定された。クマは2人目の犠牲者となった新聞配達員の男性(52)を襲い、人や住宅地を恐れなくなっていた。北海道が統計を開始した1962年以降、「前例がない」とする4年越しの襲撃はなぜ起きたのか―。
 「少なくとも襲撃時は、人間を狙っていたと考えられる」。北海道大大学院獣医学研究院の下鶴倫人准教授(野生動物学)は2件の共通点に注目する。クマは12日に新聞配達員の男性を襲った後、住宅地の草むらに引きずり込んでいた。約3キロ離れた農地で2021年に高齢女性を襲った際も、付近のやぶに女性を運んでおり、いずれもクマが獲物に執着する際の行動だった。
 18日の駆除現場では、クマは草むらからハンターや警察官がいる方にゆっくり近づき、5メートルまで接近したところで駆除された。下鶴准教授は「警戒心の強いクマが、複数人がいる方に向かってくるのは通常の反応ではない」と指摘。「過去に人を襲った経験から、人を恐れないクマになった可能性が高い」と分析する。
 次の襲撃まで4年がたっていたのはなぜか。野生動物被害対策クリニック北海道の石名坂豪代表は「最初の襲撃以降、食べ物は事足りていた」ものの、6月からの異例の猛暑で、夏場の主食となるフキなどの成長が早まって葉や茎が硬くなり、「エサを求めて住宅地に出るうちに、人を襲った経験を思い出した可能性がある」とみる。
 福島町周辺では22年、近隣の渡島管内松前町の農地でクマが高齢夫婦を襲い、重傷を負わせた。福島町で駆除されたクマとDNA型が一致しておらず、この個体はいまだに駆除されていない。
 東京農工大の梶光一名誉教授(野生動物管理学)は「福島町の周辺は危険な状態が続いている」と注意を促し、「住宅地周辺の生息密度を減らす具体策を、道が市町村に早急に示さなければ問題個体の侵入は防げない」と訴える。
 ただ、一帯で駆除は進んでいない。福島町では年間10頭前後だった駆除数が、昨年度は1頭のみ、本年度は18日に駆除された個体を含む2頭にとどまる。道は昨年末、今後10年で生息数を35%下げる目標を初めて掲げたが、具体策は示していない。
 今回、出没が相次いだ同町月崎地区で暮らす主婦石岡史子さん(57)は、駆除個体の特定に安堵(あんど)しつつ、「(高齢女性の死亡事故が起きた)4年前には収集日当日にごみ出しするよう町が注意喚起していたが、今回、ごみが荒らされていたのは死亡事故が起きて初めて知った」と警戒の緩みを指摘する。
 高齢女性の死亡事故が起きた町白符地区の町内会では、事故現場付近の山際にある墓地に、町内会の全員で墓参するルールをつくったが、最近は単独で行く人が出始めていたという。町内会長の自営業加藤雅行さん(76)は「住民の間でクマへの恐怖の記憶は薄れていた。今回の事故を機に、対策を考え直さなければ」と語る。
 駆除個体のDNA鑑定結果を受け、記者会見を開いた鳴海清春町長は「ごみ出しなど町民の協力で、その先の日常を取り戻したい。町のこれまでの対応を検証し、引き続き対策を講じていく」と話した。(坂本麻保 、大庭イサク 、足立結)


駆除現場付近を歩くクマ。直後に駆除された個体とみられる=18日午前2時(読者提供)

山林からのクマの侵入を防ぐため、電気柵を設置する福島町職員ら=19日(金田淳撮影)

(以上、北海道新聞より引用)

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 4年前にクマが駆除できていれば、
 今年の事故は起きませんでした。
 クマ対策を積極的に取り上げてくださっている、
 北海道新聞の配達員が配達途中に亡くなるなんて、
 ほんとうにほんとうに残念です。
 春クマ駆除をやめた行政の責任です。
 1990年度の5200頭から
 2020年度は1万1700頭
 今はもっと増えていると思います。
 お二人のご冥福を心からお祈りし、
 一日も早くクマの頭数を減らしてほしいです。

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