医学講座
巨大ヒグマ_美唄のハンター_生死を分けた判断
今日は2025年7月30日(水)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
最高気温33℃、
さくらんぼさんの山形は最高気温35℃です。
少しでもいいので雨が降ってほしいです。
各地で渇水が問題になっています。
ダムの水が少なくなっています。
台風は嫌ですが雨が降ってほしいです。
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今日の北海道新聞の記事です。
巨大ヒグマ前に「ただ立ちつくしていたら死んでいた」 顔面を「たたかれた」美唄市のハンターが振り返る 生死を分けた判断 <ヒグマ危機クライシス>
【美唄】襲いかかる巨大なヒグマを前に、とっさの判断が生死を分けた-。4月に美唄市内の山中でクマに襲われ、顔の右半分に大けがを負った同市内のベテランハンター織田幸雄さん(77)が、北海道新聞の取材に答え、「ただ怖がって、立ちつくしていたら死んでいた」と当時の状況を詳細に証言した。
織田さんはエゾシカの駆除のため、山中に入っていた4月3日の昼前、ライフルで仕留められないほど遠くにいるクマを見つけた。シカを1頭駆除し、雪が残る斜面を登っていた時だった。「かしこいクマは発砲音を聞き、手負いのシカを食べられると思って寄ってくる」。これまでの経験から、今回も遠くから様子をうかがっているんだろうと考えていた。
警戒しながら斜面を進むうち、雪解けが進んで少し開けた場所に出た。その10メートルほど先のささやぶで、クマは身構えていた。
クマの体長は、ハンター歴が50年近い織田さんが見ても「すごい大きさ」で、3メートル近くあった。気付くと同時に突進され、ライフルを構える余裕はなかった。攻撃を避けるため、近くの木に隠れた。しかし、木の幹は細く、はみ出した顔面の右半分を「たたかれた」。出血し、右目が見えなくなった。「とっさの判断で木に隠れなければ、大けがでは済まなかった」と振り返る。
クマは威嚇にとどめたのか、それ以上は攻撃してこなかった。織田さんは一帯の地形を把握しており、急いで下山した。携帯電話は通信圏外で、1キロほど先にあった事務所に助けを求め、病院に搬送された。襲撃現場は美唄市役所から北東に約7キロの山中だった。
けがは右の頰骨(きょうこつ)を複雑骨折する重傷で、皮膚を縫った後、約2週間入院した。負傷した右目の視力は失わずに済んだが、神経が切れて右側のまぶたや口は自由が利かない。それでも織田さんは「痛みがないのが不幸中の幸い」と冷静に語る。
織田さんは美唄市で生まれ育ち、北海道猟友会美唄支部に所属。有害鳥獣捕獲許可を受け、年間2、3頭のクマを駆除してきた。
「『地元のために』と大層なことを言うつもりはないが、体が動くうちはできることがしたい」と、襲われた後も有害駆除に出向く。6、7月には、それぞれクマを1頭捕獲した。「山では一段と気をつけて周りを見るようになった。クマへの対応を知っているから、活動を続けられる」と表情を引き締める。
北海道内では、渡島管内福島町で12日に男性がクマに襲われ、死亡するなど住宅地への出没が増えている。織田さんは「クマを撃った経験があるハンターが減って駆除が追いつかず、襲われる例が増えている」とみる。
ハンターの育成が急務だが、若いハンターには、山中でクマを見ると足が震える人もいるという。織田さんは「恐れたらその隙を突かれる。後継者を育てるためにも、まだハンターをやめるつもりはない」と話している。(宇田川創良)
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ヒグマ危機クライシスです。
顔に大けがをなさったのに、
ハンターを続けてくださる美唄市の織田幸雄さん(77)に感謝いたします。
織田さんが襲われた山は、
私が小学校時代を過ごした茶志内ちゃしないの近くです。
私が子供の頃には上村炭鉱という炭鉱がありました。
織田さんの顔の外傷は重症です。専門は形成外科です。
ハンターが負傷した時に公費で治療できる制度がほしいです。
少しでもよくなることをお祈りしています。