医学講座
海外医療ボランティア
今日は2020年11月15日(日)です。
北海道からはじまった感染拡大が全国に広がっています。
札幌では薄野から感染が拡大しました。
医療施設や老人施設にも感染が拡大しています。
マスクや手洗いを、
また春先のように徹底すべきです。
換気が悪いところへ行かないことです。
■ ■
第38回日本頭蓋顎顔面外科学会
…で教えていただいた、
海外医療ボランティアは素晴らしいことです。
考えさせられる問題もいくつかありました。
今回は5人の先生が発表されました。
①岡山大学形成外科の松本洋先生がミャンマー。
②琉球大学形成外科の清水雄介先生はコートジボワールとバングラディシュ。
③兵庫医科大学形成外科の西本聡先生がミャンマー。
④昭和大学形成外科の土佐泰祥先生がマダガスカル。
⑤大阪市立総合医療センター形成外科の今井啓介先生がエチオピアでした。
■ ■
昭和大学形成外科の土佐泰祥先生は、
昭和大学から麻酔科の先生や看護師さんも同行して、
マダガスカルの病院で手術をなさっていました。
エチオピアに行かれた今井啓介先生は、
英国から指導医クラスのベテラン麻酔科医がいらしてました。
エチオピアの医療器材は英国から運ばれ、
立派な機器がそろっていました。
■ ■
一番過酷な環境で手術をなさったのが、
琉球大学形成外科の清水雄介先生と名古屋の上敏明先生の、
コートジボワールでした。
現地の麻酔科の先生より、
清水先生の方が気管内挿管が上手でした。
過酷な状況の中で手術をするのが、
いかに大変かわかりました。
■ ■
現地の病院は、
日本と比較すると衛生的とは言えず、
患者さんの栄養状態もよくない悪条件です。
そんな中で唇顎裂の手術をするのは、
ほんとうに大変だと思います。
逆に言うと、
大変な状況でもちゃんと手術ができるのが、
素晴らしいことだと思いました。
形成外科医としてやりがいのあることだと感じました。
真の形成外科医です。
医学講座
第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)③
今日は2020年11月14日(土)です。
昨夜、東京から帰ってきました。
札幌も東京もcovid-19の感染者数が増えています。
マスクをして、
手を消毒して、
食べに行かないで、
コンビニのお弁当を買っていました。
■ ■
今日は自転車で来ました。
あと何日かなぁ~?
札幌市の駐輪場は11月末までです。
東京の第38回日本頭蓋顎顔面外科学会は、
WEBでも参加できました。
現地で参加した人数は、
私の感覚で例年の半分以下でした。
■ ■
私は最終日の最後まで聞いていました。
一番印象に残ったシンポジウムです。
シンポジウムⅢ (教育セミナー)
第1会場11月13日(金)14:40~15:50
「見なかったものを見る-発展途上国での頭蓋顎顔面外科手術の実状と我々にできること」
司会:土佐泰祥(昭和大学医学部形成外科学講座)朝戸裕貴(獨協医科大学形成外科学)
①「ミャンマーにおける頭頸部再建の実状と我々がしてきたこと― 植皮・有茎皮弁から遊離皮弁再建への道のり ―」:松本洋(岡山大学形成外科)
②「発展途上国における頭蓋顎顔面外科手術」:清水雄介(琉球大学大学院医学研究科形成外科学講座)
③「ミャンマー連邦共和国マグエ地区におけるジャパンハート口唇・口蓋裂ミッション」:西本聡(兵庫医科大学形成外科)
④「マダガスカル口唇口蓋裂医療協力の実状と我々にできること-9年間からの学び」:土佐泰祥(昭和大学医学部形成外科学講座)
⑤「エチオピアのボランティア手術における頭蓋顔面外科の実状― Facing Africaに参加して ―」:今井啓介(大阪市立総合医療センター形成外科)
■ ■
今回の学会会長、
慶應義塾大学形成外科の貴志和生教授のおかげです。
見えなかった真実を見るというテーマで、
発展途上国での形成外科医療の現状を知ることができました。
つくづく日本は恵まれたいい国だと感じました。
世界中には、
口唇が割れていても、
手術が受けられない子供たちがたくさんいることを知りました。
■ ■
私が一番感動したのが、
琉球大学形成外科の清水雄介先生のご発表でした。
沖縄に行かれる前の慶応大学形成外科にいらした頃に、
大学の先輩である、
名古屋形成外科クリニックの
上敏明かみ としあき先生と行かれた、
アフリカのコートジボワールでの手術です。
■ ■
設備も電気も乏しいところで、
局所麻酔で、
きれいな唇顎裂の手術をなさっていました。
ほんとうの形成外科医だと思いました。
ノーベル平和賞ものです。
形成外科の技術はまだまだ普及が必要です。
学会に参加することで自分のモチベーションが上がりました。
コロナ禍で学会を開催してくださった、
慶應義塾大学形成外科の貴志和生教授と医局員の皆さまに感謝いたします。
ありがとうございました。
医学講座
第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)②
今日は2020年11月13日(金)です。
第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)①の続きです。
毎年ふりがなをつけています。
とうがい_がく_がんめん_外科学会です。
顔の骨を治す外科学です。
最近の学会では美容外科に関することもよく取り上げられます。
■ ■
昨日の学会で印象に残った発表です。
パネルディスカッションⅡ(教育セミナー)
現地第1会場11月12日(木)15:00~16:10
「美容外鼻-unfavorable resultから学ぶ外鼻形成」
司会:
宮脇剛司(東京慈恵会医科大学 形成外科)
倉片 優 (クリニカ市ヶ谷)
「外鼻形成は難しい?-unfavorable resultを考える」
演者:井上義一(藤田医科大学 形成外科)
「未経験から始めた鼻手術、失敗例から学び現在思うこと」
演者:上原恵理(帝京大学医学部 形成・口腔顎顔面外科学講座)
「構造力学からみたRhinoplasty」
演者:菅原康志(リラ・クラニオフェイシャル・クリニック東京)
「外鼻下1/3の美容外科手術」
演者:福田慶三(ヴェリテクリニック東京銀座院)
■ ■
菅原康志先生と福田慶三先生が解説される、
とても勉強になる教育セミナーでした。
はっきり言って、
鼻は難しいです。
ちょっとした軟骨の骨組みで、
鼻の形が変わります。
団子鼻を治すのはベテランでも難しいです。
■ ■
私はヴェリテクリニック東京銀座院の福田慶三先生が言われた、
鼻を動かす癖のある人は、
毎日微妙な力がかかるので、
軟骨が微妙にずれてくるというポイントです。
アレルギーで鼻を強くかむ人や、
鼻先を動かす癖のある人は、
よほど注意していないとずれたり曲がったりします。
ベテランの福田慶三先生のお言葉は貴重です。
医学講座
第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)①
今日は2020年11月12日(木)です。
全国で新型コロナの感染拡大が続いています。
北海道では過去最多の236人
札幌も164人の感染が報告されました。
日本国内では1600人、
東京都では393人でした。
私は学会に参加するために東京にきました。
■ ■
WEB配信される内容もありますが、
現地に来ないと聞けない発表もあります。
学会会場とホテル以外は行かず、
マスクをして学会に参加しました。
今日は米国とフランスから、
zoomを使った講演がありました。
海外からでも実によく見えてよく聞こえました。
■ ■
米国のボストンから、
顔面移植で有名なElof Eriksson先生の講演がありました。
音声も動画も写真も鮮明で、
英語もよく聞き取れました。
電撃傷などで回復不能なほど変わってしまった顔が、
自然な表情の顔になっていました。
免疫抑制剤を一生続けなければならないという大変さもありますが、
日本でも行顔面移植が腎移植のようにわれる時代が来ると、、、
(私は)思いました。
医学講座
道内「感染爆発」なぜ?
今日は2020年11月11日(水)です。
今朝も路面に雪が残っています。
寒い朝です。
自転車通勤は無理です。
夏タイヤでの車の走行も無理です。
一度とけると思いますが、
毎年11月はこんな感じです。
一つだけ違うのがコロナです。
■ ■
2020年11月11日、北海道新聞朝刊の記事です。
道内「感染爆発」なぜ GoTo東京追加が拍車/ススキノで連鎖、市中へ/ウイルス生存適した寒さ
北海道はなぜ、新型コロナウイルスの感染者が連日100人以上増えるような状況になったのか。
「感染爆発」だと指摘する札幌医大の當瀬規嗣教授(細胞生理学)は、9月下旬の4連休に加え、政府が10月から観光支援事業「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行を追加したことが「分岐点」になったとみる。
「人が動けば感染する確率は、当然高まる。接待を伴う飲食店で感染が広がり、『エピセンター(震源地)化』していた札幌・ススキノに道外からの観光客が入り、感染拡大に拍車がかかった」
感染対策と感染拡大は「シーソー」のようなものだという。対策が奏功して感染者が減れば人出が増え、再び感染拡大のリスクが高まる。「道内では9月ごろまではシーソーのバランスが取れていたが、10月からススキノなどで感染者が一気に増え、札幌市の対応能力が限界を迎えた。『Go To』による人の動きのインパクトが大きすぎて、(感染ルートを追跡する)疫学調査などが追いつかなくなった」と指摘する。
こうした現状に対し、道と札幌市は7日から27日までの3週間、ススキノの接待を伴う飲食店などに午後10時以降の営業自粛を要請。鈴木直道知事は冬が本格的に到来する前のウイルスの封じ込めを狙う。
ただ、當瀬教授はススキノ限定の対策は「非科学的」と批判する。既にススキノの範囲を超えて感染経路不明の市中感染が広がっている上、空気感染しない新型コロナウイルス対策で地域を限定することは意味がないとみるためだ。
それなら今、どんな対策が必要なのか。當瀬教授はススキノの接待を伴う飲食店などに営業自粛を求めるとともに、道民にも2週間の外出自粛を要請することが必要だと提唱。「現状を考えれば『Go To』の停止も検討すべきだ」とも主張する。
札幌医大の横田伸一教授(微生物学)も「結果論で言えば、ススキノでクラスターが多発していた時に拡大を抑えられれば良かったが、そのタイミングを捉えることは本当に難しい。今はススキノ対策だけでは対処しきれなくなっている」と指摘する。その上で、クラスターがススキノだけでなく、各種企業や学校、病院、高齢者施設にも広がっている現状を危惧する。
ただ、横田教授は「外出自粛などは経済的影響が大きい。継続的に実施できる対策を考える必要がある」と指摘。人の行動を抑制しすぎれば反動が出かねないとし、「感染対策が不十分な人たちに照準を合わせ、きちんと対策してもらうよう地道に取り組むことが一番重要だ」と話す。
一方、北海道医療大の塚本容子教授(感染管理学)は、最近の道内の感染者急増の理由は人の移動の増加ではなく、寒さと換気不足の影響が大きいと分析する。「8月のお盆時期にも人の移動は活発化したが、感染者数は大きく増えなかった。気温が下がってウイルスが生存しやすくなり、飛沫(ひまつ)が飛びやすい状況になったことが関係している」
ススキノの接待を伴う飲食店でのクラスターの多発が、全道的な感染者急増の要因になったとの見方についても「ススキノから感染が広がったのではなく、若者全般に感染が広がっており、たまたまススキノで多くの感染者が確認されただけでは」と指摘。体力のある若い世代は感染しても無症状のケースが多いため、夏場から無症状者から無症状者へと感染が広がり、気温が下がって症状が出る人が増えてきた可能性があるとみる。
道や札幌市の感染対策の遅れを指摘する声も強いが、塚本教授は「感染者を増やしたのは道や市ではなく、私たち自身。私たちがマスクを着用し、換気を欠かさないなどの対策を徹底すれば、感染者は必ず減る」と訴えている。(岩崎あんり)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
なるほど!と思いました。
北海道新聞に書いてあるように、
マスクを着用し、
換気を欠かさないです。
札幌市内のクラスターは、
薄野から
医療機関や学校、老人施設に拡大しています。
気のゆるみもあったと思います。
■ ■
何とか感染拡大を食い止めるために、
また2月や3月に戻ったつもりで、
マスク
手洗い
人ごみを避ける
それに、
寒くても換気をする、
換気が悪いところへ行かない
これを付け加えたいと思います。
無事に2021年を迎えたいです。
医学講座
客遠のき「年越せない」ススキノ
今日は2020年11月10日(火)です。
昨日は北海道の新型コロナ感染者数が200人になりました。
札幌市も158人で最多を更新しています。
今日は北海道で166人札幌市は126人です。
2020年11月10日のYahoo!ニュースです。
客遠のき「年越せない」 新型コロナ感染拡大の札幌ススキノ
新型コロナウイルスの感染拡大が続く北海道。
クラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ札幌市の繁華街ススキノは9日も人通りはまばらで、飲食店の関係者からは「客なく暇」「年を越せない」と悲痛な声が上がった。
接待を伴う飲食店の男性従業員は「売り上げはほぼない」とお手上げ状態。政府の観光支援事業「Go To トラベル」で観光客も訪れるが、北海道の警戒ステージが2から3に上がった7日以降は「ほとんど客はなく、店を開けても暇」と諦め顔。道による営業時間の短縮要請に応じれば協力金が出るが、応じないといい、「20万円では家賃すら払えない。1日20万円の支給なら考えるが」と語った。
ススキノ地区のホテルでは11月宿泊分のキャンセルが相次ぐ。感染拡大で「Go To トラベル」の対象外となる可能性もあり、女性従業員は「せっかく宿泊者が例年の7~8割ほどに戻ったのに痛手」と肩を落とす。
観光客が集まる「元祖さっぽろラーメン横丁」でも、一部店舗が休業や時短営業を実施。「特一富屋」の店主小坂洋一郎さん(44)は「ススキノはクラスターの発生が多く人が戻りにくい」と嘆いた。
ススキノのスナックやバーなど約150店舗が加盟する「すすきの観光協会」の担当者は「Go To トラベルで観光客が戻っていたが、また遠のいてしまった。このままでは年を越せない店も出てくる」と懸念する。
さいたま市から出張で北海道を訪れた自営業の男性は(63)は「人が集まる札幌で感染者が出るのはしょうがない。手洗いや消毒を徹底したい」と話した。
札幌市の繁華街ススキノ=9日、同市中央区
(以上、Yahoo!ニュース、時事通信より引用)
■ ■
2月の雪まつりで感染者が出た時より深刻です。
このままだと忘年会はできません。
稼ぎ時の12月がダメだと、
店をたたむところが増えると思います。
大部分の薄野のお店は感染対策をしています。
一部のお店から広がったクラスターのため、
薄野全体が大打撃です。
■ ■
下は北海道新聞朝刊の記事です。
医療機関でも感染が広がっています。
市立札幌病院は形成外科と眼科の外来診療を制限しはじめました。
何とか11月中に対処しないと、
私たちも年を越せなくなります。
マスクと手洗い、
密になるところへ行かない。
寒くても換気をすることだと思います。
(北海道新聞より引用)
昔の記憶
日本製紙、釧路の紙事業から撤退
今日は2020年11月9日(月)です。
札幌はとうとう雪景色になりました。
自転車通勤はあきらめました。
道路にうっすらとシャーベット状の雪が積もっています。
これから寒くなって冬になります。
この時期は毎年つらいです。
今年はコロナ禍で例年以上につらいです。
北海道は過去最多の200人札幌も最多158人で、
また記録を更新してしまいました。
■ ■
今日は新聞休刊日です。
新型コロナと米国大統領選挙の報道が目立ちます。
最近の記事で気になったものを紹介します。
2020年11月6日(金)、北海道新聞朝刊の記事です。
日本製紙、釧路の紙事業から撤退 新聞や雑誌向け需要減、来年8月
日本製紙は11月5日、釧路工場(釧路市)での製紙事業から撤退すると発表した。デジタル化や新型コロナウイルス感染拡大の影響で新聞や雑誌向けの紙の需要が落ち込み、回復は望めないと判断した。2021年8月に生産を終える。従業員約250人の雇用は維持するとしている。
釧路工場の現在の生産能力は年間約22万トンで、日本製紙の新聞・印刷用紙の約6%を担う。撤退による減産分は同社の別工場に集約し、一部は他社に委託する。釧路工場で主力の新聞用紙は最盛期の2006年度に35万トンを生産したが、長引く需要減で2019年度は11万6千トンとピーク時の3分の1以下に落ち込んでいた。
日本製紙は近年、紙の需要減を受けて生産体制を集約している。道内では今年1月、北海道工場勇払事業所(苫小牧市)での製紙事業から撤退。釧路工場でも昨年7月に抄紙機3台のうち1台を止めて生産能力を落としたが、コロナ禍で需要減が想定以上に進んだ。釧路の製紙撤退で約54億円の固定費削減を見込む。
釧路工場で2004年から行っている発電・売電事業は継続する。ただ人員は数十人程度に限られる見通し。勇払では新たにバイオマス発電事業に着手しているが、釧路では製紙に替わる新規事業の予定はないという。
野沢徹社長は11月5日、北海道新聞の取材に「工場操業開始から100年間、地元の皆さんにお世話になった。撤退を打ち出さざるを得ないのは悔しく、断腸の思いだ」と述べた。
日本製紙がこの日発表した2020年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比10.9%減の4674億円、最終的なもうけを示す純損益は80億円の赤字だった。コロナ禍を受けた新聞・印刷用紙の需要減が主な要因。釧路工場の製紙事業撤退に伴い約50億円の特別損失を計上したことも響いた。(権藤泉、米田真梨子)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
釧路出身の人には、
日本製紙という社名より、
十條製紙じゅうじょうせいしという名前がピンとくると思います。
2020年11月7日、北海道新聞の記事です。
日本製紙釧路、紙生産撤退 商店主「閉店検討も」
【釧路】日本製紙が来年8月に釧路工場(釧路市)での製紙事業からの撤退を決めたことで、工場のお膝元・鳥取地区は大規模な人口流出が避けられない状況となった。関連会社を含む約500人の従業員の約9割が他地域への配置転換となる見通しで、日本製紙の“城下町”として栄えてきた同地区では落胆や事業撤退を惜しむ声が上がっている。
「地域住民がこれ以上減るのであれば、店をたたむことも考えないと」。鳥取地区で20年以上営業を続けるある商店主(65)は肩を落とした。営業を始めた当時は近隣の公園に子どもの声が響き渡りにぎやかだったが、釧路工場の規模縮小に伴い、親子連れの姿もまばらになった。「下請けや孫請け企業にも影響が出る。決して日本製紙だけの話ではない」と懸念する。
1880年代に旧鳥取藩(現鳥取県)の士族が移住したことに由来する鳥取地区は、釧路市中心部から北西約3キロに位置する。富士製紙釧路工場が1920年(大正9年)に操業を始め、合併や会社分割で十條製紙、日本製紙と名前が変わる中、工場発展とともに栄えてきた。最盛期の1960年代には工場だけで従業員数が1300人強に上った。近隣では大規模な社宅が次々と整備され「十條」を冠した商業施設も立ち並んだ。
十條の名は今も金融機関の支店名や飲食チェーンの店舗名に残り、地域住民が工場に愛着を持つ理由の一つになっている。父の代から工場の隣接地で飲食店を60年間営む広羽征二さん(77)は「長い間営業を続けられたのは、日本製紙のおかげ」と感謝する。
長年、釧路のシンボルだった釧路工場の高さ120メートルの煙突に思いを寄せる地元住民も少なくない。鳥取地区に住む田中千代さん(75)はしみじみと語る。「煙突の煙はここに住む人たちにとって目印みたいなもの。煙が出なくなる日が来るなんて、とても信じられない」(今井潤、今井裕紀、高橋尚哉)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
十條じゅうじょうという名前がついた施設がたくさんありました。
十條スケートリンク
十條ショッピングセンター
私が釧路労災病院形成外科に勤務した頃には、
よく十條ショッピングセンターに行きました。
とても立派な施設で多くの釧路市民が利用していました。
■ ■
新聞用紙の需要が減って撤退というのが気になります。
私(66歳)や私の母親(92歳)は北海道新聞を購読しています。
私の子供たちを含めて、
若い人たちが新聞を購読していません。
米国では多くの新聞社がなくなっています。
北海道新聞は大丈夫ですが、
札幌市内で全国紙の販売店が減っています。
これも時代の流れなのでしょうが、
新聞社にもがんばっていただきたいです。
医学講座
ススキノ内感染から感染拡大
今日は2020年11月8日(日)です。
残念なことに札幌で新型コロナの感染が拡大しています。
北海道新聞朝刊の記事を読むと、
対策の遅れを指摘されています。
私も同じ考えです。
薄野の一部のお店のために、
薄野全体が汚染区域のように思われています。
■ ■
2020年11月8日、北海道新聞電子版の記事です。
接待店従業員間で感染→パブやバーにも広がり 札幌市がススキノ分析 業態多様化 経路追えず
札幌市は7日、8~10月に新型コロナウイルス感染者が出た中央区・ススキノ地区の飲食店の業態別内訳を公表した。当初は男性客が女性と会話を楽しむニュークラブなどでの感染が目立っていたのが、女性客が男性従業員の接待を受けるホストクラブなどに拡大。ススキノで働く人同士で感染が広がる「ススキノ内感染」から、10月は一般客が利用するパブやバーに広がった形で、市はさらに感染が拡大することを警戒している。
市保健所によると、8月に感染者が出たススキノの接待を伴う店のうち、女性が男性客を接待する業態が66%を占めた。内訳は若者向けのガールズバーやニュークラブが41%、キャバクラ17%、中高年男性が多いスナックなどが8%、パブやバー17%だった。
9月も女性が男性客を接待する業態が52%だった。一方で男性が女性客を接待するホストクラブがゼロから31%に増えた。
感染者が出た店は、8月はニュークラブなど7種類だったが9月はホストクラブなどが加わり11種類、10月は12種類に多様化。当初のガールズバーやホストクラブに加え、いったん感染が収まっていたパブやバーでも再び感染者が出た。
市保健所によると、当初は、接待がある飲食店で働く女性が、客としてホストクラブを訪れ感染する「ススキノ内感染」と言えるケースがあり、市保健所が聞き取り調査で感染経路を追えた。だが、10月はススキノで働く人が利用しないパブやバーでも感染が発生。市保健所は「10月に入り、感染経路が追えないことがある。多様な業態や店に広がっている」とみる。
市保健所の分析では、10月に感染者が出たススキノの接待を伴う飲食店のうち2割でクラスター(感染者集団)が起きており、多くが朝方まで営業していたことも判明。道と札幌市がススキノの飲食店に営業時間短縮などを要請したことを踏まえ、市保健所の山口亮感染症担当部長は「酒に酔い、大声で長時間話すことは良くない。時短の効果に期待したい」としている。(中村征太郎)
(以上、北海道新聞電子版より引用)
■ ■
困ったことです。
新型コロナ札幌過去最多83人
2020年11月3日の院長日記、
新型コロナ札幌が過去最多46人
2020年10月27日の院長日記、
(2020年10月27日付の北海道新聞より引用)
(2020年11月3日付の北海道新聞より引用)
■ ■
医療関係者ならとっくに気づいていると思います。
ニュークラのお姉さんが、
仕事が終わった後、
ホストクラブに行って、
ホストのお兄さんに感染して、
その後、朝までやっているお店で感染が拡大して、
とうとう札幌市内で3桁になりました。
■ ■
これは何とかしないと、
薄野のふつうのお店が大変です。
薄野の街全体がヤバイと思われています。
せっかく戻ってきた、
本州からの観光客までキャンセル続出です。
接待を伴う店なんて言葉はやめて、
濃厚接触するお店は営業をやめていただきたいです。
66歳の医師としての思いです。
医学講座
北国の建物と換気
今日は2020年11月7日(土)です。
北海道で新型コロナの感染者数が増えています。
今日はとうとう北海道が最多の187人
札幌市が141人になり、警戒レベル3に上がることが決定されました。
ビルの換気は、
建築基準法で決まっています。
北海道でも同じです。
新しいビルの方が換気設備はいいと思います。
■ ■
寒くなってくると、
換気をすると室温が下がります。
ビルのオーナーによっては、
換気を止める人もいます。
安心なのは、
天井が高くて、
空間が広いところです。
■ ■
札幌美容形成外科が入居させていただいた、
南舘ビル4階は、
天井高が3mもあります。
なかなか3mも天井高があるビルはありません。
換気設備もしっかりしています。
密にならないようになっています。
待合室のしきりも最初からついています。
■ ■
北海道新聞によると、
ススキノの飲食店を対象として、
営業自粛を午後10時から翌午前5時まで求めるようです。
業態によって休業するか酒類提供を控えるようお願いするようです。
感染者が増えているので、
出かけないのが一番ですが、
出かけるなら天井が高くて、
新しいビルで換気がいいところをおすすめします。
買い物をするところも同じです。
院長の休日
北大のイチョウ並木2020
今日は2020年11月6日(金)です。
北海道で新型コロナの感染者が急増しています。
昨日の発表では、
北海道内で新たに119人、
札幌市が93人でした。
このままだと札幌市で100人を超えるのも、
時間の問題だと思います。
今日も北海道で115人、札幌市で78人です。
■ ■
私は油断だと感じています。
感染しても無症状の人がいるので、
『自分は大丈夫?』
…と思っている若い人がいるように感じます。
私は66歳の高齢者なので、
コロナを恐れています。
■ ■
治療法が見つかってきているとはいえ、
重症化して亡くなる方もいらっしゃいます。
基本の、
マスク、
手洗い、
人ごみを避けるを守ります。
コロナで死にたくないです。
■ ■
昨日の休診日に、
ちょっとだけ北大のイチョウ並木を見てきました。
40年前に毎日通勤していたところです。
イチョウ並木の左側に職員駐車場があり、
並木の北13条通りを渡って、
右側の北大病院に通勤していました。
ギンナンを踏むと靴ににおいがついて困りました。
昨日も1個踏んでしまいました。
今週末までが見ごろだと思います。