昔の記憶
大学の難易度と医師としての腕
大学の順位
…という2009年3月2日の院長日記に書きました。
国立大学へ合格するには、
小さい時から塾に通い、
家庭教師の先生をお願いして、
進学校といわれる、
名門高校に進み、
そこでも猛勉強をしないと、
なかなか合格できません。
■ ■
国公立大学の医学部は、
難関中の難関で、
名門校といわれる高校でも、
成績が優秀でなければ
現役合格はできません。
名門校を卒業しても、
何年も浪人して合格する人もいます。
その位、難関です。
■ ■
私が受験生だった40年前から、
一番難しいのが
東大医学部(東大理Ⅲ:とうだいりさん)。
次に京大医学部、
慶應医学部と続きました。
今でもこの順位は同じだと思います。
私の同級生だった友人にも、
東大理Ⅲや慶應医学部へ合格した、
‘超’優秀な先生がいました。
■ ■
美容外科を専門としている、
先生にも
東大理Ⅲや慶應(医)をご卒業された、
優秀な先生がいらっしゃいます。
私は頭が悪かったので、
東大や慶應どころか、
北大(医)も難しかったので、
一浪して無難な
札幌医大へ進学しました。
■ ■
負け惜しみで言うわけではありません。
大学の順位は、
美容外科医の世界では、
まったく関係ありません。
美容外科を早くから開設したのは、
国公立大学ではなく、
私立医大でした。
■ ■
看護師さんの世界でも、
大学の看護学科を卒業され、
看護師・保健師の資格を取得される方がいます。
一方で、
3年間の看護専門学校を卒業して、
看護師の資格を取得された方。
准看護師として勤務された後で、
看護師資格を取得される方もいらっしゃいます。
■ ■
看護師としての技量や能力については、
大卒でも、
専門学校卒でも
准看護師→看護師でも
まったく関係ありません。
出身校による差もありません。
実務能力があるのは、
准看護師→看護師の方です。
■ ■
私が申し上げたいのは、
大学の順位はあっても、
その偏差値が、
そのまま
個人の順位
人間としての価値
にはならないということです。
特に私たちのような技術系の医師は…
大学の難易度と医師としての腕はまったく関係ありません。
■ ■
中高一貫の進学校から…
超難関大学医学部に…
現役合格しても…
いいお医者さんになれるとは限りません。
失礼な話しですが、
東大医学部も…
慶應大学医学部も…
医師国家試験合格率は100%ではありません。
全員が6年間で卒業するとも限りません。
■ ■
苦労した人=よいお医者さん
…というのではありませんが、
挫折感を味わい…
自分で努力して合格した人は、
たとえ困難なことがあっても乗り越えられます。
私自身はよいお医者さんではありません。
苦労している医者の一人です。
たくさんの困難を乗り越えて生きています。
“大学の難易度と医師としての腕”へのコメント
コメントをどうぞ
そうですね。困難を乗り越えて生きて来た人は「人間として」大きくなるのではないでしょうか。
国公立二次試験ご苦労様でした。 医学志望の方 患者思いの 本間先生のような誠実な医師になってください。
主人は東大を目指していました。
ですが勉強しすぎて、燃え尽き症候群に陥り、
東大を諦めました。
少しづつ頑張って下さい。
こういう風に悪い例もありますから。