医学講座
第34回日本美容外科学会(福岡)⑤
今回の学会のトピックの一つは、
特別企画シンポジウム
二つの美容外科学会
日本の美容医療に将来はあるか?
でした。
座長は医療ジャーナリストで、
元、朝日新聞の田辺功さんと、
塩谷信幸先生でした。
■ ■
シンポジウムの冒頭に、
座長の塩谷先生から、
タイトルの、
日本の美容医療に将来はあるか?
についてお小言がありました。
ふつう…
将来はあるか?ときたら…
将来はない…
…と否定的な文脈が続く…と。
■ ■
このシンポジウムで、
幸いなことに…
将来が見えてきました。
シンポジウムでは、
帝京大学形成外科の平林慎一教授、
医療ジャーナリストの田辺功様、
東京女子医大皮膚科の川島眞教授、
美容医療ジャーナリストの南美希子様、
衆議院議員で眼科医の吉田統彦先生、
5人の発表がありました。
■ ■
私の印象に残ったのが、
東京女子医大皮膚科の川島眞教授の発表でした。
川島先生は、
美容医療にもお詳しい、
日本皮膚科学会の第一人者です。
その川島教授ですら…
日本に日本美容外科学会が2つあることを、
ご存知なかったそうです。
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川島教授は、
日本皮膚アレルギー学会と
日本接触皮膚炎学会の2つの学会が、
2007年4月1日に統合された経緯をお話しくださいました。
大学の医師が中心であった日本皮膚アレルギー学会。
開業医が中心であった日本接触皮膚炎学会。
学会の資産配分のことまで、
詳しくご説明くださいました。
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塩谷先生の司会で、
シンポジウムは無事に終了しました。
結論としては、
統合へ向けて、
新たな一歩を踏み出そうということになりました。
私の印象としては、
良い方向へ進んでいます。
日本の美容医療の将来のためにも、
早く2つの学会が一緒になってほしいです。
高須先生、木村先生と私