医学講座
妊娠線の防ぎ方
私は職業柄…
女性のお腹を見ることがあります。
とてもお気の毒な…
妊娠線が…
無数にできている女性が…
たまにいらっしゃいます。
消すことはできません。
■ ■
うちの奥さんは、
子供を2人産んでいますが、
妊娠線はありません。
形成外科の先生の奥さんだから…
特別なクリームでも塗った…?
…と思われるかも知れません。
■ ■
私は形成外科医ですが、
奥さんが妊娠中は、
何も見て(診て)いませんでした。
だんだん大きくなるお腹を見て…
女の人はすごい
…と思っていたくらいです。
■ ■
医学的に妊娠線は、
真皮の断裂によってできた、
皮膚の裂け目です。
袋にぱんぱんに物を入れて、
袋が裂けたのと同じです。
■ ■
肉割れ線と言って…
急激に体重が増えて、
太ももの内側などにできるのも同じです。
ステロイドホルモンの内服で、
身体にできる線も同じです。
専門用語で皮下線条(ひかせんじょう)と言います。
■ ■
西瓜(すいか)のように大きくなった
妊婦さんのお腹の皮膚が、
重みに耐えられなくてできるのです。
高価なクリームよりも、
破れそうになった袋に、
もう一枚別の袋をかぶせるのが良いです。
■ ■
つまり…
大きくなったお腹の皮膚に負荷がかからないように、
外側から保護してあげるのです。
家内が妊娠した後で、
家内の両親が…
兵庫県宝塚市にある、
大本山中山寺へ、
安産の祈願に連れて行ってくれました。
■ ■
そこで、
御腹帯という…
晒(さらし):白い布でできた、
腹帯をいただきました。
大きくなってきたお腹に…
腹帯を巻いていました。
■ ■
この晒(さらし)の腹帯は、
あまり伸縮しません。
そのために、
大きくなったお腹の皮膚を保護して、
皮膚が破れるのを防いだと考えています。
高価なクリームより、
白いさらしの腹帯で
妊娠線を防いでください。
“妊娠線の防ぎ方”へのコメント
コメントをどうぞ
山形でも妊娠5ヶ月目の戌の日に さらしの腹帯をします。儀式のようなものです。 私もしました。 今は腹巻状の腹帯もあるようです。 赤ちゃんが生まれるる日までしっかり巻いていました。 でも 私は太りすぎたのでしょう(笑) 妊娠線が出来てしまいました。あまり 太らないように気をつけなきゃいけませんね。
私も腹帯をしました。腹巻タイプの物でした。そんなにきつい感じがしませんでした。そのせいでしょうか・・・?
産まれるまでずっと巻いていましたが、妊娠線がしっかり出来てしまいました(涙)
白い布でしっかりと巻いていた方がよかったのですね(´・ω・`)
妊娠線を見るたび、あ~ぁ・・と思いますが、
お腹が大きかったあの頃を思い出すきっかけになっています(^-^*)
腹帯の由来を見てみました。やはり戌の日にするようです。由来はネットに書いてあるので見てください。
なぜ腹帯をするのか 戌の日かは ネットにでてましたのでご覧ください。 山形では 昔からみんな妊娠5ヶ月の戌の日に巻きました。
私は、中学1年生の頃に失恋のストレスからやけ食いに走り、3週間で8kg太ったことがあります。
そのときにくっきりと肉割れができてしまい、それは自分にとって長年の大きな悩みでもあります(/_;)
あのときやけ食いに走ったことは人生の中の大きな後悔の出来事です。
お尻、太もも、膝裏、ふくらはぎにかけてできています(泣)
カーボメッドやダーマローラーで目立たなくなると他の美容外科のホームページなどで読みましたがどうなのでしょうか…。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。カーボメッドで目立たなくなるというのは、引き締め効果によって線が若干細くなることで、目立たなくなるとメーカーは推奨しています。実際に治療してみると、若くて肌に緊張がある人は引き締まりますが、だるだるになってしまった皮膚には効果がありません。