医学講座
手術後の褥瘡(じょくそう)
さくらんぼさんのように…
長時間の手術時には…
褥瘡(じょくそう)に気をつけます。
褥瘡とは…
床ずれのことです。
大浦武彦先生が設立された…
日本褥瘡学会のおかげで…
褥瘡の研究が飛躍的に進歩しました。
■ ■
全身麻酔による手術中は…
患者さんの意識がないため…
身体を動かせません。
手術による痛みを感じないのと同様に…
同じ部位を圧迫していても…
痛みを感じません。
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私たちが気をつけるのは…
身体の上の方から…
①後頭部
②耳(横向きの時→側臥位[そくがい]といいます)
③鼻と頬(うつ伏せの時→腹臥位[ふくがい]といいます)
④肩甲骨部
⑤背骨の真ん中(棘突起[きょくとっき]といいます)
⑥仙骨部(おしりの少し上です)
⑦大転子部(だいてんしぶ、横向きの時)
⑧膝(うつ伏せの時)
⑨外果[がいか](外くるぶし、横向きの時)
⑩かかと
…などたくさんあります。
■ ■
要は皮膚の下に骨が出ている部位が、
要注意です。
手術前には、
身体の下に手を入れて…
圧迫されていないか?
クッションなどの当て方は正確か?
…などなど入念にチェックします。
■ ■
手術後も…
背中から細い管で痛み止めを入れている時、
意識が完全に戻っていない時、
さくらんぼさんのように…
体動(たいどう)に制限がある時…
常に褥瘡に注意します。
■ ■
背中から痛み止めの麻酔薬を…
持続的にポンプで入れる方法があります。
硬膜外麻酔(こうまくがいますい)といいます。
手術に使った麻酔の管を…
そのまま使うことが多いです。
少量の麻薬を入れることもあります。
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このような痛み止めを使っていると…
皮膚が圧迫されても…
痛みを感じないことがあります。
ですから…
回診時や、
身体を拭く時に注意して見ます。
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赤くなっている程度でしたら…
大丈夫です。
大切なのは…
それ以上悪化させないことです。
少し身体を動かすだけで大丈夫です。
手術後にギプスをして…
ギプスによる圧迫で褥瘡になることもあります。
早期発見と予防が大切です。
“手術後の褥瘡(じょくそう)”へのコメント
コメントをどうぞ
ありがとうございます。明日ギブス?コルセットがくるのですが やはり最初は違和感があり痛いそうです。さきほど回診に主治医が来られ 『さくらんぼさん、すばらしい血液検査結果ですよ。炎症反応もないし、ただ装具を装着しても股関節で前かがみになってください仙骨までチタンが入っていてそこから無理すると折れて再手術になりますからね』
床ずれになりかけたお尻部分は赤い程度で発見され 横向きになるよう言われてよくなりました。ギブスも気をつけて装着します。ありがとうございました。