医学講座
褥瘡の治療法①
昨日の院長日記、
第13回日本褥瘡学会北海道地方会に、
なっちゅんさんからコメントをいただきました。
母は寝たきりなのでマットレスを専用のにしても褥瘡がありました。
ガーゼにイソジンを付け穴を開けたラップを患部に貼り完治しました。
これって一般的な治療法なんでしょうか?
■ ■
まずマットレスです。
褥瘡の予防に一番貢献したのが、
体圧分散式マットレスと呼ばれる製品です。
高機能エアマットレスを使うと、
寝たきりで人工呼吸器をつけた患者さんでも、
褥瘡の発生が減ったというご発表が昨日ありました。
■ ■
なっちゅんさんのお母様がお使いになったマットレス、
どんな製品かわかりませんが、
マットレスは日々進歩しています。
10年前と比べると…
高機能の体圧分散式マットレスが安くなりました。
以前は病院でも購入するのが大変なほど高価でした。
■ ■
保険制度も変わりました。
今は介護保険があります。
患者さんの状態によっても違いますが、
介護保険でレンタルできるマットレスがあります。
私は介護保険のことも…
マットレスのことも素人です。
住んでいる地域で、
褥瘡を専門になさっていらっしゃる看護師さんに相談なさってください。
■ ■
褥瘡は、
局所の傷を治すよりも…
まずできた原因を少しでも取り除き…
褥瘡が悪化しないように…
深くならないように…
マットレスや環境を変えたり、
患者さんを動かしてあげたり、
栄養をあげたりが大切です。
奥が深い分野です。
“褥瘡の治療法①”へのコメント
コメントをどうぞ
母は医療機器メーカーからレンタルした専用のマットですが名前まではわかりません。
栄養も関係あるんですか。
知りませんでした。
今は意識不明になり胃瘻です。漢字間違ってたら直して下さい。お願いします。
私は褥瘡にはならないと思っていたのですが、一昨年前の手術後、あまりにもお尻が痛く診ていただいたら赤くなってました。私くらいの人でも褥瘡になるのですね。
山大で手術した時はお尻に丸いムートンみたいなクッションを敷いていただいたので褥瘡にはなりませんでした。 冬期間訪問介護の仕事をした時がありましたが、毎日清拭と褥瘡に軟膏を塗るだけだった方もいましたが、栄養状態も悪いのでなかなか治らなかったのですね。