医学講座
全医師の約4割専門医持たず(2016年厚労省統計)
今日は2020年1月16日(木)です。
昨日1月15日(水)が形成外科専門医更新の締め切りでした。
今年は更新する人数が多いです。
担当の学会役員の先生は大変なことと思います。
日本専門医機構というところが入ったので、
面倒なことになりました。
■ ■
お医者さん向けの投稿サイトに、
2016年の厚生労働省の統計に、
専門医資格なしが119,964人。
2016年の全医師数304,759人なので、
全医師の39.4%が専門医資格なし。
…というのが掲載されていました。
■ ■
私だけではなく、
外科系の先生で60歳を過ぎると、
専門医更新をやめた先生もいると知りました。
もうメスを握ることはないのに、
お金をかけて専門医を更新する必要はない
…という先生がいらして、
思わず『なるほど』というボタンを押しました。
■ ■
確かに、
専門医を持っていなくても手術が上手な先生はいます。
メスを握ることはなくなっても、
豊富な経験から、
後輩や患者さんにアドバイスすることもできます。
私は昔の日本形成外科学会専門医のように、
65歳以上で何度も専門医更新をしたベテランには、
更新条件を緩和する制度がいいと思います。
自分は更新しましたが、
厚生労働省主導の日本専門医機構は嫌いです。
“全医師の約4割専門医持たず(2016年厚労省統計)”へのコメント
コメントをどうぞ
65歳以上で
何度も専門医更新をしたベテランには
更新条件を緩和する制度。
先生はいつも名案を書かれていて
頷けます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。もともとの日本形成外科学会専門医では緩和要件がありました。65歳になった私はその選択もありました。更新手数料も2万円安い1万円でした。でもあえて日本専門医機構形成外科専門医になりました。なんかなぁ~、無駄なことをしたように感じています。
何故厚生労働省主導の日本専門医機構は嫌いなんですか?先生は何歳まで更新されるでしょうか?先生は、形成外科医が好きで最後まで形成外科医でありたいのだとおもいます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。厚労省主導の専門医制度になってからとても制約が多くなったから嫌いなんです。もともと学会は自主的に勉強する場です。どの講演を聴くのも自由でした。機構専門医になるためには決められた講習を一回1000円ずつ払って受講しなければならず(私には)関係ないと思う講習まで受講しないと更新できないから嫌いです。70歳の時には更新するかなぁ~?生きているかなぁ~?という思いです。
先日の日記で、
おっしゃっていたように
専門医の看板だけでは熟練した
技術をお持ちのお医者さまなのか
判断できないですね。年齢を重ねた
経験豊富なお医者さまには、もう少し
簡単に更新できるようになると良いと
私も思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。専門医はある程度の技量と知識がなければ取得できません。専門医の人間性や性格まではわかりません。私は専門医の看板だけでは選びません。