医学講座
コロナ犠牲の父、ひつぎ越し抱く
今日は2020年4月13日(月)です。
昨日が新聞休刊日なので朝刊がありません。
昨日のYahoo!ニュースに掲載された、
2020年4月12日、北海道新聞朝刊の記事です。
北海道の感染者数が増えて、
札幌市内の小中高が休校になっています。
他人事ではありません。
■ ■
2020年4月12日北海道新聞朝刊、社会面に掲載された記事です。
コロナ犠牲の父、ひつぎ越し抱く 道内遺族「人ごとと思わないで」
「決して人ごとだと思わないで」。新型コロナウイルスに高齢の両親が感染し、父親を亡くした道内の女性は力を込めた。女性は11日、父親の陽性確認からこれまでの日々を北海道新聞の取材に語った。大切な人を失う悲しみに加え、医療態勢の脆弱(ぜいじゃく)さや周囲からの差別、経済的困窮、「感染症で死ぬ」とはどういうことか…。ウイルス感染をめぐり起こる、さまざまな問題や苦悩がにじんでいた。
「もっと早く入院できていたら、父は死ななかったかもしれない」。女性は今も「身震いする」ほどの怒りと悲しみを抱えている。
■感染確認遅れ
同居していた父親の様子が急変したのは、3月上旬。深夜に突然、父親のうめき声が聞こえた。慌ててベッドに行くと、自力で起き上がれない状態だった。熱が39.5度も出ていた。道内は「緊急事態宣言」のまっただ中で、「コロナだ」と救急車を呼んだ。
搬送先はなかなか決まらなかった。ようやく向かった病院でレントゲンと血液検査を受けたが、医師は「コロナじゃありませんね」と言った。ウイルスの感染を調べるPCR検査も受けられなかった。
翌日も39度近い高熱が続いた。「父から『先生は、コロナ大丈夫って言ったよな』と聞かれるのがつらかった」。保健所に何度も連絡したが「医師が違うと言っているんでしょ。コロナの事ばかり考えているとおかしくなっちゃいますよ」と取り合ってくれなかった。
■迷惑恐れ退職
搬送から2日後、別の病院を受診。防護服姿の看護師に検体を取られた。「やっぱりコロナだ。このまま入院させて」と祈ったが「外出しないように」とだけ言われ、自宅に帰された。
次の日、陽性と連絡があった。自宅前に救急車が止まり、その後、防護服姿の保健所職員が現れ、近所に感染を知られた。
道の発表では職業を伏せ、居住地も自治体名を出さないよう頼んだ。だが女性や女性の夫の職場の情報はすぐに周囲に広まり、職場からは「風評被害が出ている」と言われた。「親族や仕事場に迷惑をかけてしまう。もう仕事を続けられない」と退職した。
入院した父親は日に日に弱っていった。3月下旬、医師から「もう最後だと思う。あなたも危ないけど会うかい」と聞かれ、防護服を着て3時間だけ面会した。父親を元気付けようと、ラップでくるんだ携帯電話越しに、親戚に「頑張れ」と声をかけてもらった。苦しそうに「うん、うん」とうなずく父親。その体にじかに触れることもできない。「何も心配ないから。ゆっくり休んで」と声をかけ続けた。
家に帰り、着ていた服を全て捨ててお風呂に入った時、病院から電話が来た。「息を引き取りました」。父親の後に感染が分かって別の場所に入院した母親には、死を告げられなかった。「体調がさらに悪くなるのが心配だった」からだ。
■心ない言葉も
感染予防のため、父親をひつぎ越しに抱いた。「死なせてごめんね」と何度も言った。お骨は夫と2人だけで拾った。
しばらくして、親戚や親しい友人だけに父親の訃報を知らせた。心配してくれた人が居た一方で、「怖いから、もうあなたには会えない」「おまえの家には、1年は行けない」など、心ない言葉を投げかけられた。
女性も夫もPCR検査を受け、いずれも陰性。それでも「自分が加害者になるかも」と、今も自宅からほとんど出ない。夫も「万が一にも迷惑をかけられない」と休職を続け、経済的にも厳しい日々が続く。
家に居ると、大好きな父親を失ったのは夢じゃないかと思う。父親がどこで感染したかも分からないままだ。「こんなに何もかも苦しいと思わなかった」と女性。「心は負けていられない」と何とか自分を奮い立たせる。同じ苦しみは、誰にも味わってほしくない。(川崎学)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
保健所の職員から、
医師が違うと言っているんでしょ。
コロナの事ばかり考えているとおかしくなっちゃいますよ
と取り合ってくれなかった。
…というのが残念です。
保健所にもいろいろな職員がいて、
感染症が専門でない人も電話対応をしています。
■ ■
札幌市では感染者数が増えているので、
また学校を休校にしました。
保健所の職員が感染したところもあるようです。
今は、
いつ、
誰が感染してもおかしくない時期です。
自分の体力をつけておくのが一番です。
亡くなったお父様のご冥福をお祈りしています。
“コロナ犠牲の父、ひつぎ越し抱く”へのコメント
コメントをどうぞ
私もこの記事を拝見しました。
さまざまな不遇に合いそして、さらに
心ない言葉。悲しみを二重に苦しんだ
お気持ちお察ししました。
お父様のご冥福をお祈りいたします。
見えないウイルスいつ、どこ、だれ、
全くわからないので手洗いうがい
体力に気をつけます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ほんとうに他人事ではありません。医療関係者が感染する例が全国的に増えてきました。何とか治る病気になりたいです。
森三中の黒沢さんも味覚障害があり検査を何度も断られたやっと検査して陽性だったそうです。全員検査して感染者を見つけるのは大変なのでしょうか?この記事を読んで他人事では無いと思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。PCR検査で陰性になってもまた再陽性になる人もいて大変そうです。全員の検査をするより感染拡大を防ぐのがいいようです。他人事ではなくなってきています。
寒い北海道で患者さんが「コロナだー」って主観でしょ?!扱いで結果、帰宅後に陽性で防護服を着た保健所らの職員が来たらビッ
それはもう…。
昨今、保健師養成学校も削減してますが、保健師は足りない。
こういう時に疫学、統計学とか役立つと思いますし、認知症も多く、地域包括支援センターにおいても今後、中心的役割になると思いますので文化庁や厚生省はこの機会に看護師免許があって実務経験が10年以上の看護師には通信教育とかの大学や大学院を規制緩和、認可したらどうかなっと思います。
PCR検査については前にコメントを書いた様々な理由から抑制されていたと思います。さいたまでも件数抑制してたと保健所長が認めて清水市長が慌てて謝罪、訂正してましたけど抑制してました。
これからは検査体制や医療体制を構築して件数を増やしますっと説明した方が良かったと思いました。
「病院あふれるの嫌」さいたま、検査数巡り保健所長: 日本経済新聞
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。保健所は大変だと思います。コロナの前から人員削減で保健師さんは少なくなっていると思います。4年制の看護大学で保健師受験資格が取得できるところも少なくなっている印象です。今年の新型コロナで予防医学や衛生行政にかける予算が増えてくれるといいと思います。
お疲れ様です。
頭痛の為、休ませてください。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
お大事になさってください。