医療問題

お金がかかる治験(ちけん)

 北大形成外科で…
 コラーゲン注入剤の臨床試験(治験)をした際には…
 無料でしわを取ってもらえました。
 実験台になるので…
 当然といえば当然です。
 でも…
 得られた臨床試験の結果は…
 米国で発表されていたデーターと同じでした。
 副作用の頻度も同じでした。
      ■         ■
 美容目的のコラーゲンでしたら…
 ある程度のお金がかかっても…
 その後に売れれば…
 製薬メーカーは十分に元が取れます。
 株主に対しても説明ができます。
 ですから…
 メーカーは…
 お金をかけて治験をするのです。
      ■         ■
 とても珍しい病気に効く…
 画期的新薬が…
 ドイツで開発されたとします。
 患者さんの数は、
 日本全国でせいぜい200人。
 一年間に売れる薬が…
 100個程度だっとします。
 一本100万円の価格でも…
 お金がかかる治験をして…
 輸入・販売するメーカーはいません。
 完璧に赤字になるからです。
      ■         ■
 美容医療で使われる多くの製品が、
 未承認である理由は、
 承認を取って売るメーカーがないためです。
 承認を取って売っても…
 利益が出ないからです。
 未承認のままでも…
 個人輸入売れます。
      ■         ■
 問題なのは…
 保険診療で使う薬です。
 抗癌剤などは…
 どんなに効果があるとわかっていても…
 患者さんを延命できるとわかっていても…
 未承認品を使えません。
 もし未承認品を使っているのがばれると…
 病院でかかった費用のすべてが…
 保険外診療として自費扱いになるからです。
 この辺の規制をぜひ緩和して
 いただきたいです。
 国民福祉の向上になります。

“お金がかかる治験(ちけん)”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    私の親戚も 癌でなくなった方が多いので 大変さは少しわかります。叔母は丸山ワクチンを使いたいと言いましたが、昔だったので従兄弟が東京まで行って買ってきたような・・なんでそんなややこしいことしてるのか解りませんでした。自費で 外国から 癌に効く薬を取り寄せている人もいました。もっと使いたい薬を 使える世の中にしてほしいですね。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ