医療問題
荻野先生の裁判【判決】②
今日、平成22年8月24日
午後1時15分に
山形地裁で判決が出ます。
この院長日記の草稿は朝に書いています。
今はまだ、
勝訴が確定していません。
最初に医療事故が起きたのが、
2005年5月です。
■ ■
さくらんぼさんが昨日コメントをくださったように…
私が あの方(患者さん)だったら
誰が悪い
カレが悪い
…などはどうでもいいと思います。
私の脚を元に戻してください。
だけだとおもいます。
■ ■
ほんとうにその通りです。
若い女性の患者さんにとって、
よくなると思って受けた手術で、
コンパートメント症候群は最悪の結果です。
私は一人の形成外科医として、
患者さんにほんとうに申し訳なく思います。
私が手術をしても…
100%満足が得られる方ばかりではありません。
■ ■
大学病院では、
最初から難易度が高い手術もあります。
私が職を失った時に、
一番気がかりだったのが…
経過が悪かった患者さんのことでした。
何度も長時間の手術に耐えてくださったのに、
良い結果が出せなかったSさんのことは、
今でも忘れていません。
■ ■
今日の判決までに、
5年の歳月が流れました。
事故当事者の患者さんも、
おそらく判決を聞かれることと思います。
私は、
今でも形成外科の診療体制を確立していない、
山形大学に腹が立ちます。
■ ■
日本形成外科学会HPを見ると…
山形大学医学部附属病院は、
今でも日本形成外科学会認定施設になっていないようです。
山形県内の認定施設は、
①山形県立中央病院形成外科(山形市)
②鶴岡市立荘内病院形成外科(鶴岡市)
③日本海総合病院形成外科(酒田市)
④山形県立新庄病院形成外科(新庄市)
の4施設だけになっています。
■ ■
医学教育における形成外科の意義は、
なんちゃって美容外科医を作ることではありません。
形成外科学は、
創傷治癒(そうしょうちゆ)という…
外科学の基本からはじまります。
今日の判決を受けて、
山形大学は、
一日も早く形成外科専任の教授を置き、
若い医学生に形成外科を教えてほしいと願っています。
(ここまでは朝に書きました)
■ ■
判決は残念なことに敗訴でした。
さくらんぼさんから連絡をいただきました。
荻野先生、元気を出してください。
先生が裁判に訴えたことで、
山形大学の問題を知ることができました。
私は、荻野先生の主張が正しいと思います。
これからも応援しています。
“荻野先生の裁判【判決】②”へのコメント
コメントをどうぞ
今日のテレビのニュースで 男性教授(63)の請求棄却 敗訴と報道されました。控訴するようですが 裁判長は女性でしたが、奥までよく調べてくれていない裁判長だと思いました。
今日は円形脱毛を治療していただくために 山大の皮膚科を受診したあと裁判所に向かいました。山大病院に入るとびっくりしました。整形外科に属していた形成外科(一人だけしかおりませんが)が、歯科口くう外科に移ってました。患者の声に たらい回しみたいだ。形成外科を独立した科にして欲しいと書いてきました。ただ移して、歯科の先生が形成もするからというだけで専門ではないのです。ただのたらい回しです。 あまり 落ち込んだので本間先生に当たり散らしてすみませんでした。
荻野先生 精神的にかなりお疲れのようでしたので、これから控訴して裁判に耐えられるか心配です。
ますます頭が禿げてきそうです。
裁判長はほんの30秒も話さず終わりました。 本間先生 ご支援ありがとうございます。
これからも、先生の諦めない性格で荻野先生を宜しくお願い申し上げます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
いえいえ、当たり散らしてなんていません。私も残念でした。
せっかく裁判まで起こしたのに、山形大学の体制が何ら変わっていないのには残念です。
荻野先生は、自分の名誉回復だけのために裁判を起こされたのではないと思います。大学を何とかしたいという、先生の想いが私には伝わりましたが、裁判官には理解できなかったのだと思います。