医療問題
平成26年度診療報酬改定の影響③
平成26年4月からの診療報酬改定、
形成外科に関係する改定で大きなものは、
短期滞在手術基本料の見直し②
K008腋臭症手術2皮膚有毛部切除術17,485点です。
昨日の院長日記でご紹介した、
DPCです。
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腹立たしいのは…
腋臭症手術2皮膚有毛部切除術です。
前世紀の遺物みたいな手術です。
日本全体で、
年間何例の皮膚有毛部切除術が行われているか?
国会で質問されたら…
厚生労働省の担当者は即答できるのでしょうか?
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わきが手術の術後臭
わきが手術法
…という2011年6月の院長日記に書いてあります。
形成外科専門医なら、
第一選択で選ばない手術法です。
自分の家族にはしない手術法です。
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わきが手術の術後臭に、
健康保険のワキガ手術法について書いてあります。
厚生労働省の規定です。
K008腋臭症手術
①皮弁法_5,730点
②皮膚有毛部切除術_3,000点
③その他のもの_1,660点
の①~③の方法があります。
■ ■
私が形成外科医になった、
30年前には、
腋臭症手術に皮弁法はありませんでした。
単に腋臭症手術と…
規定がありました。
昔、形成外科が無い時代にしていた…
ワキガ手術が、
皮膚有毛部切除術でした。
■ ■
よく保険ですると…
大きな傷が残ります…
…と説明される方法です。
今でもこの方法が残っています。
実際に手術をする先生がいるかどうか…?
私にはわかりませんが…
この手術法で手術を受けた方を…
治療することがあります。
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残念なことですが、
その名前の通り…
脇の毛が生えている部分、
皮膚有毛部を
切除する方法なので、
わきの下に、
長さが6~10㎝も傷が残ります。
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厚生労働省のお役人が、
自分で手術を受ける時に…
この方法を選ぶかどうか知りませんが…
時代遅れの手術法です。
少なくとも…
形成外科医や美容外科医は選びません。
自分の身内にはしません。
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わきがに関する平成26年度の点数改定は、
どう考えても不合理です。
実際を知らない厚生労働省の役人が、
点数だけ見て決めたとしか考えられません。
是非、形成外科医の国会議員、
勝沼栄明先生に何とかしていただきたいです。
おじいさん先生は怒っています。
“平成26年度診療報酬改定の影響③”へのコメント
コメントをどうぞ
ノースリーブじゃなく半袖でも脇は見えることがあります。
傷が残るのは辛いですね。
なんとかならないものでしょうか?
ほんとにお役人はわかって決めているのでしょうか? 先日配られた市報に近くの総合病院の診療体制表がありましたが、初めて我が総合病院に山大にただ一人いらっしゃる形成外科医師が週に何回か診察してくださるようです。でもほんとに 山形に形成外科医師はいないですね。それは大学の体制のせいですね。 勝沼先生よろしくお願いします。