医学講座

ボケないための頭の使い方

 平成25年7月14日、朝日新聞、天声人語です。
 体が引き締まり、日に焼け、すこぶる元気そうである。すこし前に退職した会社の先輩と先日偶然会い、立ち話をした。日々の暮らしぶりを楽しげに語ったが、そこには秘訣(ひけつ)があるらしい。
 ▼「キョウヨウ」と「キョウイク」なのだという。教養と教育かと思いきや、さにあらず。「今日、用がある」と「今日、行くところがある」の二つである。なるほど何も用事がなく、どこにも行かない毎日では張り合いがあるまい。かつての同僚から聞かされて実践しているという。
 ▼その同僚も誰かから聞いたというから、かなり流布している教えなのだろう。調べてみると、『頭の体操』で知られる心理学者の多湖輝(たごあきら)さんの著書に行き着いた。一昨年に出した『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』で紹介している。
 ▼多湖さんも100歳に近い大先輩に教わったのだそうだ。「ボケないための頭の使い方」を実に巧みに表現した言葉だと絶賛する。老後をどう生き生きと過ごそうかと誰しも考える。この話はわかりやすく、納得感もあるから、伝言ゲームよろしく広がっていくのも道理だろう。
 ▼日々の原稿に追われる身としてはまだ先の話と思いたくなるが、山登りや畑仕事に忙しい件(くだん)の先輩に諭された。「いまのうちから考えておけ」。たしかに定年を迎え、突然訪れた空白の時間の大きさに心身の失調をきたす人もいると聞く。
 ▼生来のものぐさ向けのボケ防止策はないものか。多湖さんも勧めるようにせめてよく笑うことにしようか。
      ■         ■
 若い人には興味がない内容だと思います。
 来年還暦を迎える私にとって…
 実に興味深い内容です。
 私の美唄市立日東美唄小学校6年生の担任が、
 松嶋和幸先生でした。
 松嶋先生は…
 夏休みに東京の大学で勉強をしていらっしゃいました。
      ■         ■
 田舎の炭鉱街に住んでいた
 けんいち少年にとって…
 松嶋先生が話してくださった…
 東京の土産話は…
 実に新鮮でした。
 松嶋先生が…
 東京ではこんな本が売れていると…
 小学生に紹介してくださったのが…
 頭の体操でした。
      ■         ■
 私は小学生から高校生まで…
 ず~っと頭の体操を愛読していました。
 残念なことに…
 光文社のカッパブックスは処分してしまいました。
 長い間、私の本棚にありました。
 多湖輝(たごあきら)先生の…
 多湖(たご)という読み方や…
 千葉大学教授という肩書きも小学生から覚えていました。
      ■         ■
 頭の体操を読んだことが…
 私の人生にどう影響したかはわかりません。
 でも…
 多湖輝(たごあきら)先生の…
 100歳になっても脳を元気に動かす習慣術
 …を買って読もうと思いました。
 奥さんにも読ませたいと思います。

“ボケないための頭の使い方”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ