医学講座
美白の医療
昨日の院長日記、化粧品による白斑に、
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
私も美白という言葉に弱い一人です。
幸い カネボウは使ってませんが、
紫外線に当たる仕事のせいで
カバーマークの下地には
美白の化粧水、乳液や
日焼け止めクリームを使ってもます。
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意外なことと思いますが…
医学部皮膚科の講義で…
美白剤のことは聞きません。
医師国家試験にも出ません。
悪性黒色腫などの病気は出ますが…
お肌を白くきれいにするという講義は、
今の日本の医学教育ではないと思います。
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厚生労働省が認可した、
美白目的の薬剤もありません。
とにかく日本国は…
美容の二文字がつくと逃げ腰です。
とんでもないものを認可してしまって…
何かあって国の責任を問われると大変だからだと…
私は想像しています。
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うちの奥さんも…
化粧品販売のお嬢さんにすすめられて…
美白効果のある化粧水を買ったそうです。
とにかく…
美白と名前がつくだけで…
ちょっと高くなるようです。
それだけ需要も多いのだと思います。
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形成外科では、
外傷や熱傷後の色素沈着。
あざ治療後の色素沈着。
レーザー治療後の色素沈着。
植皮後の色素沈着。
さまざまな色の治療をしてきました。
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一番最初に教わったのが…
遮光(しゃこう)でした。
とにかく…
紫外線を当てないように、
アルミ箔をガーゼに挟んで…
患部にテープで固定しました。
アルミ箔はすぐに破れるけど…
トンガリコーンの袋だと破れない
…と患者さんから教えていただいたこともありました。
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形成外科で使っていたのが…
ハイドロキノンという美白剤です。
濃度を薄くして使うと…
白斑になることもなく…
少しずつ白くなっていました。
認可された薬剤にはないので…
院内製剤として薬剤部で作っていただいていました。
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今はクリニック向けの製剤として…
数社から販売されています。
重要なのは…
ちょっとでもおかしいと思ったら使用を中止し、
専門医に診ていただくことです。
絶対にネットで買ったりしないでください。
美白の医療は難しいです。