医学講座
加齢を治す④
年齢とともに気になるのがしみです。
うちの奥さんは、
結婚した時(24歳)から…
左頬にしみがあったようです。
私はまったく気付きませんでした。
本人はとても気にしていたようです。
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いいものを安く
健康保険で治せるものは保険診療で
…という方針の札幌美容形成外科でも、
しみの治療は保険ではできません。
あたりまえといえば当たり前のことです。
厚生労働省からの通達です。
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J 054-2 皮膚レーザー照射療法
◇皮膚レーザー照射療法について
(1)単なる美容を目的とした場合は算定できない。
K 009 皮膚剥削術(ひふはくさくじゅつ)
◇皮膚剥削術(グラインダーで皮膚を剥削する手術)は、小腫瘍、丘疹性疾患および外傷性異物の場合に算定する。
なお、単なる美容を目的とした場合は保険給付の対象とならない。
…と規定されています。
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つまり単なる美容を目的とした場合は保険は使えません
…という規定です。
ごもっともです。
ところが…
D 282-4 ダーモスコピーには、
◇ダーモスコピーは、悪性黒色腫、基底細胞癌、ボーエン病、色素性母斑、老人性色素斑、脂漏性角化症、エクリン汗孔腫、血管腫等の色素性病変の診断の目的で行った場合に、初回の診断日に限り算定する。
…と規定されています。
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この老人性色素斑というのが、
うちの奥さんに24才の時にあった『シミ』です。
なんとも不名誉な名前です。
脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)も…
ふつうの人が見ると『しみ』に見えます。
しみを正確に診断して治療するのは、
しみ治療を得意とする医師にも難しいものです。
今はダーモスコピーという…
とても便利な診断機器ができました。
札幌美容形成外科にもある高性能の拡大鏡です。
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うちの奥さんの『しみ』は、
Qスイッチルビーレーザーというレーザーで治しました。
最近また気になるというので…
レーザーで治しました。
高性能のUVカットテープのおかげで、
前より照射後が楽だったようです。
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加齢によってできたシミは治したいものです。
新聞広告に大きく出ている、
いろいろな化粧品では取れません。
化粧品で白斑になっても困ります。
しっかりとした皮膚科や形成外科にかかって、
診察料を払って診ていただいてください。
しみの診察は保険で受けられます。
無料カウンセリングの美容外科や美容皮膚科は避けてください。
悪性黒色腫を誤診されると命にかかわります。
先生やクリニックを選んでかかってください。