医学講座
美白の医療
昨日の院長日記、化粧品による白斑に、
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
私も美白という言葉に弱い一人です。
幸い カネボウは使ってませんが、
紫外線に当たる仕事のせいで
カバーマークの下地には
美白の化粧水、乳液や
日焼け止めクリームを使ってもます。
■ ■
意外なことと思いますが…
医学部皮膚科の講義で…
美白剤のことは聞きません。
医師国家試験にも出ません。
悪性黒色腫などの病気は出ますが…
お肌を白くきれいにするという講義は、
今の日本の医学教育ではないと思います。
■ ■
厚生労働省が認可した、
美白目的の薬剤もありません。
とにかく日本国は…
美容の二文字がつくと逃げ腰です。
とんでもないものを認可してしまって…
何かあって国の責任を問われると大変だからだと…
私は想像しています。
■ ■
うちの奥さんも…
化粧品販売のお嬢さんにすすめられて…
美白効果のある化粧水を買ったそうです。
とにかく…
美白と名前がつくだけで…
ちょっと高くなるようです。
それだけ需要も多いのだと思います。
■ ■
形成外科では、
外傷や熱傷後の色素沈着。
あざ治療後の色素沈着。
レーザー治療後の色素沈着。
植皮後の色素沈着。
さまざまな色の治療をしてきました。
■ ■
一番最初に教わったのが…
遮光(しゃこう)でした。
とにかく…
紫外線を当てないように、
アルミ箔をガーゼに挟んで…
患部にテープで固定しました。
アルミ箔はすぐに破れるけど…
トンガリコーンの袋だと破れない
…と患者さんから教えていただいたこともありました。
■ ■
形成外科で使っていたのが…
ハイドロキノンという美白剤です。
濃度を薄くして使うと…
白斑になることもなく…
少しずつ白くなっていました。
認可された薬剤にはないので…
院内製剤として薬剤部で作っていただいていました。
■ ■
今はクリニック向けの製剤として…
数社から販売されています。
重要なのは…
ちょっとでもおかしいと思ったら使用を中止し、
専門医に診ていただくことです。
絶対にネットで買ったりしないでください。
美白の医療は難しいです。
“美白の医療”へのコメント
コメントをどうぞ
そうわかっている私も右ほっぺにしみができ 宣伝に惑わされケシミン軟膏を何本が使いましたが、変化無しでした。 とにかく年中紫外線に当たるので 日焼け止めはSPF50 ++++ を使ってもいます。あらゆる試供品も試します。(笑) 今ラフランスの枝からできた化粧品が山形の日東ベストからできましたが、今いちです。 ちょっとお高いのですが、高須先生の所の美容液などは凄くいいようです。
久しぶりにコメントします
私もカネボウ化粧品を使っていました。
顔はなんともないのに、首だけ白斑になり、また首だけ湿疹が出来、かぶれ、痒かったです。
その時点で化粧品を中止すれば良かったのですが、顔は大丈夫なので、まさか化粧品が原因とは思わなかったのです。
その事で皮膚科に行って、ステロイドの塗り薬と飲み薬を処方して頂き、少し良くなってきたのですが…結局は化粧品を中止してみたら、すぐに湿疹、かぶれといった症状は改善し、ビックリしました!
皮膚科の先生は「白斑のようになる人もいるし、シミになる人もいる。あまり気にしなくても…」とおっしゃっていたので、白斑に関してはあまり気にしていませんでしたが、今回の記事が出て、「もしかして私もそうだったのかな?」と思いました。
私は目の周りと首が敏感です。
ついさっきまで使っていた目薬や化粧品にかぶれたりする事もあります。
化粧品や薬などの説明に「お肌に合わない場合はご使用を中止して下さい。」とあるように、ある程度は自己責任だと思います。
私は今、通販の化粧品を使っていますが、問題なく使えていますし、直接店頭で買うより、丁寧な対応で安心して使っています。
高須先生の所で化粧品を置いているのですか。
私は一生、森光子さんとおなじ化粧品で行きます。
お値段もリーズナブルなので…
ニキビ、シミは無くなるし、美白作用もあるし
お気に入りです。
CMしている有名化粧品会社のものは使っていませんが、
美容外科が販売しているものを、お金のある時にたまに買います。
刺激も少なく肌にあっているようです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
美容外科で院内製剤として作って販売しているのでしたら、化粧品には入れられない成分が入っている可能性があります。お肌に合っているのでしたら問題ないと思います。