医学講座

介護保険を使う_⑧職員に感謝の言葉伝えよう

 平成28年3月14日(月)朝日新聞朝刊の記事です。
 介護保険を使う_⑧職員に感謝の言葉伝えよう
 川崎市で有料老人ホームの入居者3人が転落死する事件が起きるなど、介護現場での虐待が問題になっています。母親が最近、老人ホームに入居したのですが、大切にしてもらえるかどうか心配です。
 親を有料老人ホームに入れると、任せきりにして面会に行かない家族がいます。仕事の都合などでなかなか訪問できない家族も多いようですが、できれば月に1回は面会に行きたいところです。
 面会に行ったら、担当職員にあいさつをして、名前を覚えます。そして、「○○さんには、母(父)がいつも感謝しています。ありがとうございます」などと、感謝の気持ちを伝えましょう。
 老人ホームは365日、24時間体制で高齢者をみています。多くは早番、日勤、遅番、夜勤(当直)の4交代です。たくさんの職員が面倒をみてくれるので顔と名前を覚えるのは大変ですが、できるだけ言葉で気持ちを伝えるようにするといいでしょう。
 介護職員はいま、重労働の割に収入が少ない仕事とみられ、なり手が減っています。認知症の入居者が増えて、ただでさえ気が抜けないのに、職員が少ないと夜勤の回数も多くなり、ストレスがたまります。人を助ける仕事は相手に感謝されることもやりがいですが、最近の老人ホームは介護で忙しいだけでなく、引き継ぎなどで書く書類も増え、入居者と向き合う時間がさらに減っています。このため、家族からの感謝の言葉は、我々が考える以上にうれしいそうです。
 家族の訪問は、職員が入居者と話をするきっかけにもなります。認知症の人は、何もかも分からなくなっているわけではありません。家族が来たことは忘れても、職員が家族のことを話すと、自分が大切にされていると感じることができます。
 介護福祉士などの資格を取り、介護について学んだ職員は、声かけの大切さを知っていますが、最近は人手不足で、あまり介護の勉強をしていないパートや派遣の職員も増えています。黙って認知症の人を介護をしているうちに、ものを扱うような気持ちになってしまうケースもあります。介護をしながら話すことがあれば、応対も自然に優しくなるはずです。
 それから、年に1回は開かれる老人ホームの運営懇談会にはできるだけ出席して、発言しましょう。私も入居者の家族から頼まれて出ることがありますが、出席者は毎回同じ顔ぶれのことが多いうえ、発言するのはそのうちの一握りです。
 懇談会にはホームの責任者や介護職員のリーダーだけでなく、運営会社の役員らも出ますから、積極的に発言しましょう。例えば、職員の在職期間は気になるところです。介護職員の間で評判のよいホームには職員が集まるため、自然に平均在職期間は長くなります。職員の入れ替わりが激しいと、人員確保のために資格を持たない職員を増やさざるを得ません。定着期間や有資格者の割合を聞いて、毎年の変化をチェックすれば、「介護のプロ」である職員の間でのホームの評価を確認することができます。
 発言するとホームの運営に批判的と思われて、入居している親に不利益があると心配する人もいますが、それは逆です。職員はそうした家族のことは気にしているので、入居者も自然に大切にされるのです。(全10回)
 (「介護情報館」館長 中村寿美子)
20160314

(以上、朝日新聞より引用)

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 今日の記事を読んで思いました。
 できれば月に一回
 面会に行きたいところです

 私のような仕事だと、
 なかなか月一回は難しいです。
 さくらんぼさんのように、
 娘さんが近くにいるお年寄りが幸せです。
 実は病院も同じです。
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 昔、勤務医をしていた頃です。
 手術の説明はご主人にもいたしますが、
 いつでしたらご都合がよろしいですか?

 先生、主人は来ません
 私一人で結構です。
 よろしくお願いいたします。

 ご主人はとても偉い方でした。
 地方都市でトップとして働いていらっした方です。
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 自分の奥さんの手術でも来れない方もいらっしゃいます。
 高齢の親だからといっても、
 なかなか行けない人も多いです。
 介護してくださる方には申し訳ないと思います。
 私たち医療従事者も、
 患者さんからのありがとうで元気が出ます。
 35年以上医者をやってきて感じることは、
 患者さんからの感謝の言葉が何よりの生きがいになります。
 患者さんからありがとうと言われる医療を目指しています。

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