医学講座
4人に1人は水虫患者
平成21年5月25日、朝日新聞朝刊、
生活欄の『あなたの安心』に掲載された記事です。
4人に1人は水虫患者
知っているようで、よく知らないのが水虫。
白癬菌(はくせんきん)というカビが皮膚の一番外側の角質層(かくしつそう)にすみついて起こる。足の裏は角質層が厚いうえ、靴や靴下で高温多湿の状態となるため、白癬菌が寄生しやすいのだ。
足の皮膚にできると「足白癬(あしはくせん)」。
①指の間が赤くはれたり、皮がむけたりする「趾間(しかん)型」
②足の裏やふちに水ぶくれができる「小水疱(しょうすいほう)型」
③足の裏やふちが硬くなる「角化(かくか)型」がある。
爪が白く濁り、もろくなったり変形したりする「爪白癬(つめはくせん)」は足白癬をきっかけになることが多い。
さて、水虫患者はどのくらいいるのか。
日本臨床皮膚科医会は2007年4~5月、所属会員のいる皮膚科を訪れ、水虫以外の症状を訴えた男女3万4,730人の足を調べた。
8,589人(24.7%)に水虫が見つかった。同会はこの結果をふまえ「日本人の4入に1人は足に水虫があると推測される」と発表した。その男女比は約6対4だ。
家族に水虫の人がいる場合は、
▽よく掃除機をかける
▽バスマットを乾燥させる
▽スリッパを共有しない
―などで感染予防になる。
スポーツジムや銭湯などでは湿ったマットが危ない。靴下を履く前に、乾いたタオルで足の裏をふこう。
不幸にして水虫になってしまった時、趾間型と小水疱型で塗り薬を使う。かゆい時だけでなく、最低でも角質層が生まれ変わる1ヵ月は毎日塗ること。入浴後に塗るのが効果的という。角化型と爪白癬は医師が処方する飲み薬で治療する。毎日足を洗い、よく乾かすことは、予防にも治療にも大切だ。
まもなく梅雨。市販の水虫薬を使う人が増える。ただ、水虫に詳しい「哲学堂くすのき皮膚科」 (東京都中野区)の楠俊雄院長は「水虫を疑って来る人の3人に1人人は違う病気。市服薬を2週間使って改善しなければ、皮膚科を受診し顕微鏡で白癬菌の有無を確認してほしい」。
詳しい情報は水虫ちゃんねる(http://www.japan-foot-week.gr.jp/)で。
■ ■
私が高校一年生の時でした。
同級生だった勝田くんが、
本間…今度の日曜日にボーリングへ行こう!
と誘ってくれました。
…オレ、靴とかもってないし…
と躊躇(ちゅうちょ)していると…
…ボクだって持ってないよ…
貸靴があるよ…
と教えてくれました。
■ ■
生まれてはじめてのボーリングは、
散々なスコアーでした。
どうしてプロはあんなに上手に…
玉をころがして…
ストライクなんかできるのかなぁ~?
と思っていました。
そのはじめてのボーリングで借りた靴が原因で、
私は水虫になりました。
■ ■
趾間型(しかんがた)だったので…
最初は…
足の4趾(くすりゆび)
と5趾(こゆび)
の間が、
何かふやけたようになって…
どうしたんだろう…?
と思っていました。
なかなか治らないので、
父親に言ったところ…
水虫の薬をくれました。
■ ■
当時は自宅に風呂がなく、
銭湯に通っていました。
ボーリングの靴で…
水虫になったと気付いたのは、
ずっと後になってからです。
銭湯でも移る可能性はありますが…
私は貸靴が原因だと思っています。
■ ■
皮膚科の講義で、
水虫は症状が快くなっても…
最低4週間は…
薬を塗り続けなさいと教わりました。
臨床実習では、
顕微鏡で白癬菌も見せていただきました。
最初は靴下の繊維なのか…
水虫の菌糸なのか…
区別がつきませんでした。
白い繊維状の水虫菌を見ました。
■ ■
いいことかどうかわかりませんが…
私は、
スポーツクラブや…
温泉から帰ったら…
必ず…
水虫の薬を…
予防的に塗っています。
もう、二度と水虫にはなりたくないので。
皮膚科の先生、
まみこ師長さん、
間違った使い方だったら訂正してください。