医学講座
埋没法<糸のゆるみ>
埋没法の糸がゆるんだ
というご相談を受けます。
はじめて埋没法を受けたのは19歳の時です。
一年でゆるみました。
他の美容整形外科でまた埋没を受けました。
その後3年はもったのですが…
右目が取れ…
保証付だったので再度埋没法。
その後数年で両目がとれ再々埋没法。
左目はさらにゆるみまた埋没法。
毎日…
いつまた完全に取れてしまうか…?
…という…
不安・恐怖感に悩んでいます。
■ ■
こんな相談を…
北海道だけではなく…
日本中から受けています。
中には…
日本で手術を受けて…
海外で生活していて…
困って相談のメールをいただくこともあります。
保証をつけたクリニックは、
閉院してしまった…!
という方もいらっしゃいました。
■ ■
糸がゆるむというのは…
二重のラインが薄くなってくることを…
ゆるむと表現されています。
確かに…
憧れの…
くっきり二重になったのに…
ラインが薄くなってくると…
糸がゆるんだと思われても…
不思議ではありません。
■ ■
私は、
実際に…
糸がゆるんだ方の手術を何例もしています。
手術中に確認しますが…
糸が伸びてゆるんだり…
糸がほどけたり…
していることは、
どんなに新米の先生がしていても…
まずありません。
チェーン店でもありません。
■ ■
埋没法に使う糸は、
ナイロン糸(ないろんし)という糸です。
チェーン店で行っているのは…
瞼板法(けんばんほう)や
瞼板上端法(けんばんじょうたんほう)…
という術式です。
下手な(失礼!)、新米の先生ほど、
結び目を何度もしばっています。
むしろ糸はガッチリくっついています。
■ ■
ゆるむのは、
糸と皮膚との接合部です。
つまり…
埋没の糸で、
上まぶたの皮膚を引っぱって…
二重のラインを作っています。
この…
皮膚とくっついているところが…
取れてしまうのです。
埋没法がとれた
という日記に書いてあります。
■ ■
糸がゆるんだのではありません。
もともと埋没法に向かない目だったのです。
眼瞼下垂症の目。
筋肉や脂肪が厚い目。
アレルギーで痒くなる目。
などの目は埋没法に不向きです。
不向きな目を埋没法で手術をしても…
ゆるみます。
ゆるんだ方は…
手術前の目を確かめてください。
■ ■
一番大切なのは、
保証付という名で…
何度も手術を繰り返すのではなく…
自分の目に合った手術法を選択してくれて…
目にとって一番良い手術をしてくれる
先生にお願いすることです。
札幌美容形成外科では、
埋没法でゆるんだ方を、
たくさん手術しています。