医学講座

重症熱傷の処置

 重症の熱傷(やけど)は…
 処置が大変です。
 熱傷患者さんは意識があります。
 ちょっとやけどをしても痛いのに…
 身体の半分以上が焼けていると…
 その処置は想像を絶するものがあります。
 医師一人と
 看護師2~3人で、
 最低1時間以上かかります。
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 昔は熱傷処置室で…
 ガウンを着て…
 白い長靴を履いて…
 処置をしたものでした。
 長靴でなければ…
 処置をする側の足も…
 汚れてしまうからです。
 処置中にも…
 患者さんの状態をチェックしないと…
 血圧が下がってしまうこともあります。
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 身体中が…
 包帯でぐるぐる巻きになります。
 ガーゼなどの量も半端ではありません。
 処置の前に…
 看護師さんが…
 軟膏をのばして準備しておきます。
 この準備にも時間がかかります。
 処置が終わると…
 汚物の処理や…
 処置室の清掃と消毒があります。
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 一人の処置に… 
 慣れないと半日かかることもありました。
 この処置を…
 手際よくするには、
 医師も…
 看護師も…
 慣れた人でなければできません。
 2年間もの間…
 熱傷患者を診ていないと…
 慣れたスタッフもいなくなります。
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 一人の重症熱傷患者さんが入院すると…
 『あぁ…』
 『これで…』
 『2ヵ月は土日も休みなしだなぁ…』
 と思ったものです。
 少ない医師で…
 土日も毎日ガーゼ交換。
 休日は…
 看護師の数も少ないので…
 大変な思いをして…
 熱傷患者さんの処置をしました。
 医療者側にも大変なのが…
 重症熱傷の処置です。


処置中の私です(2001年)
転院して来た患者さんです

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