医学講座
子育て中の手術②
子育て中の手術②は、
目の手術です。
埋没法で幸せな人生を歩んで…
素敵な彼が見つかり、
めでたくご結婚されました。
幸せいっぱいの毎日です。
めでたくご懐妊なさいました。
新しい生命が宿ると…
体調にも変化が出ます。
■ ■
むくみやすくなったり…
おしっこが近くなったり…
少しずつ身体が変化します。
二重まぶたの手術を受けたことすら…
すっかり忘れていました。
ある日…
瞼に痛みを感じました。
■ ■
コンタクトを入れっぱなしで…
寝てしまったから…かなぁ…
まぁ、そのうち治るでしょう…
と考えていました。
そのうち…
瞼が腫れて赤くなってきました。
目も充血して…
うさぎさんの目です。
■ ■
眼科を受診しました。
瞼に触られるのも痛いです。
瞼の裏側を見た眼科の先生から…
『二重の手術をしたことはありませんか?』
と聞かれ…
高校を卒業した年の3月に…
二重埋没法の手術を受けたことを…
ようやく思い出しました。
■ ■
ご主人には内緒。
知っているのは…
実家のお母さんだけです。
『お母さん!おかあさん!』
『どうしよう…』
『二重まぶたの糸が…』
『目に炎症をおこしているんだって…』
『安いところでやったからかなぁ…?』
『眼科じゃ治せないって…』
■ ■
こんな患者さんが、
一年に一人くらい…
眼科の先生から紹介されます。
私の先輩で…
埋没法をしない先生がいらっしゃいます。
こういうトラブルを避けるためです。
チェーン店の埋没法は…
大部分が瞼板法(けんばんほう)です。
札幌美容形成外科の埋没法は…
挙筋法(きょきんほう)です。
■ ■
瞼板法(けんばんほう)は…
角膜(かくまく)という…
目の表面にキズをつけます。
埋没法の糸が原因で炎症を起こし…
まぶたに膿(うみ)が溜まることもあります。
こうなると…
妊娠中でも…
授乳中でも…
手術をしないと治りません。
■ ■
あかちゃんが心配な時は…
産婦人科の先生に…
状態をお聞きして手術をすることもあります。
以前にいらした方は…
妊娠中には応急処置だけをして…
授乳が終わってから…
手術をしたこともありました。
将来困らないように…
埋没法でもしっかりと先生を選んでください。