医学講座
褥瘡(じょくそう)学会北海道地方会2010
平成22年3月27日(土)に、
日本褥瘡(じょくそう)学会北海道地方会が、
札幌コンベンションセンターでありました。
昨日の札幌は…
3月末というのに吹雪でした。
今朝も道路が凍結して…
つるつる路面です。
■ ■
褥瘡(じょくそう)とは、
寝たきりの高齢者や…
脊髄損傷などで…
動きが制限された方にできる、
きずのことです。
私の恩師である、
大浦武彦先生が、
平成10年に日本褥瘡学会を設立されました。
■ ■
この10年間に…
褥瘡治療は大きく変わりました。
私たち形成外科医は、
キズを治すプロです。
褥瘡も…
手術で治していました。
残念なことですが…
せっかく手術できれいに治しても…
褥瘡が再発することがありました。
■ ■
褥瘡は…
身体が動かなくなったため…
つまり…自分自身では、
(身体を)動かせなくなったために…
できてしまいます。
動かしてあげないと…
またすぐにできてしまうことがあります。
大浦先生は…
キズを治すだけではなく…
いかにキズができないようにするか…?
が大切だということを啓蒙されました。
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昨日の学会でも…
動けない人を…
いかに動けるように介助する…?
という澤口裕二先生のご講演。
おむつメーカーとして、
不快を快にする
製品開発をなさっていらっしゃる、
ユニチャームの
宮澤清工学博士のご講演もありました。
私がもし…
『寝たきり』になっても…
褥瘡ができないように…
動かしていただきたい…
と思いました。