医療問題

介護を受ける身になったら…

 私は現在55歳、
 今年9月で56歳になります。
 自分が介護を受ける身になったら…
 ということを…
 真剣に考える年齢になりました。
 下(しも)の世話までしてもらって…
 長生きはしたくないなぁ~
 というのが本音(ほんね)です。
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 私の母方の祖母は…
 30台半ばで夫と死別。
 沖電気の社員だった祖父とは、
 仏壇の前の写真でしか
 会ったことがありません。
 母の一番下の弟(私の叔父)は、
 父親の顔を見たことがないそうです。
 祖母のお腹にいる時に、
 祖父が単身赴任先の中国で病死しました。
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 東京から…
 第二次世界大戦がはじまる前に
 郷里の札幌へ…
 5人の子どもと帰ってきました。
 札幌市北1条西10丁目の借家に住み、
 親や兄弟からの援助をうけながら…
 自分で身につけた和裁の技術で、
 女手一つで5人の子どもを育てました。
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 明るい人でした。
 祖母の周りからは…
 いつも笑い声が聞こえていました。
 晩年は、
 特別養護老人ホームでお世話になりました。
 施設でも、職員の方に、
 太田さん、おおたさんと、
 とても可愛がっていただだきました。
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 特養の職員の方が、
 祖母のために
 回転寿しに
 連れて行ってくださったことがありました。
 施設の車に、
 車椅子を積んで、
 祖母が好きだったお鮨を食べさせてあげたいと、
 わざわざ行ってくださいました。
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 私が大好きだった祖母です。
 残念なことに…
 最後は…
 私が見舞いに行っても…
 『あんた誰だったかねぇ…?』
 『あぁ…けんちゃんだぁ…』
 という状態になってしまいました。
 もちろん…
 下の世話を受けていました。
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 特養の職員の方には…
 ほんとうによくしていただきました。
 今でも感謝しています。
 祖母は…
 特養に入居できるまで…
 かなり長い間待ちました。
 その間は…
 老人病院でお世話になっていました。
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 国は…
 老人介護にかける予算をけちらないで…
 スプリンクラーを付けた、
 立派な施設を作るべきです。
 資産家も…
 ふつうの人も…
 貧乏人も…
 死ぬ時はいっしょです。
 火葬場で焼いたら…
 ただの灰です。
 安心して介護を受けられて…
 安心して死ねる世の中にしてほしいです。


左端が祖母の太田キヨ
30年前です

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